稲川淳二の怪談で一番怖い話、「生き人形」をここに投下する(1/2)

稲川淳二 生き人形

画像:getnews.jp

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 稲川淳二といえば「怪談」である。ミステリーナイトツアーと題した、稲川淳二の全国怪談ツアーは毎年楽しみにしているが、2015年もチケットの売れ行きは好調のようである。「冬は暇なタレント」と揶揄されることもあるが、そんな彼が語る数々の怪談の中でもっとも怖い話というのがある。ある人形に関する話である。

 この人形の話は、稲川淳二がまだ若い頃から始まり現在に至るまでの間続いている、現在進行形の話である。尺は長いし、それにこの話は「祟る」ので、よほどタイミングが合わないと彼もこの話をしたがらない。ただ、1999年の全国ツアーの際、ある1つの会場だけ予定を変更して話をしたことがある。

 「この話、怖いんですよ。」

 怖い話をする前置きとしてこの言葉は怖い。彼は1999年の全国ツアーでこの「生き人形」の話をする際、そう前置きしてから話し始めた。

 生き人形の冒頭に語られる話は衝撃的だ。あるバンドのコンサートの録音テープの中に奇怪な声が録音されている、という話である。

 そのバンドとは当時飛ぶ鳥を落とす勢いのかぐや姫である。南こうせつ率いるフォークグループで「神田川」などヒット曲をいくつも発表している。南こうせつは当時、日本放送のオールナイトニッポンのラジオパーソナリティをしていたが、リスナーから番組へ送られるハガキの中に、ある女性から届いたショッキングなものがあった。

 ー 私は南こうせつさんの大ファンです。今度地元にコンサートに来られるのを楽しみにしています。ただ、私は多分そのコンサートへは行けないでしょう。私は今これを病院のベッドで書いています。コンサートの当日まで私の命は持たないでしょう。ー

 南こうせつはラジオでこのハガキの送り主を励ましコンサート会場で会うことを約束したが、結果としてコンサート会場で会う約束は果たされなかった。問題のテープはその時のコンサートを録音したものだった。なんとそのテープには

 「私にも聞かせて」

と言う女性の声が録音されていたのだ。そんな風に聞こえるとかそんなレベルではなく、はっきりと女性の声で録音されているのだ。

 この話は当時もかなり騒がれたため、ご存知の方も多いだろうと思うが、稲川淳二の生き人形はこの話からスタートするのである。

 そんな折、稲川淳二はある人形を使った舞台に座長として参加することとなる。そして、その人形との出会いが彼のライフワーク「生き人形」の発端となる。その舞台というのは、からくり人形数体と演者が絡む劇なのだが、その中のオカッパ頭の少女の人形が、後に人々から「生き人形」と呼ばれることとなる人形なのである。

 その人形にまつわる怪奇談は数知れないが、その中でもひときわ伝説的に語られるエピソードがある。幽霊が番組の生放送中に写ってしまった、昭和56年放送の、朝日放送のワイドショー・プラスαである。
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