遠藤周作「沈黙」が映画化決定!道のりは長かった…。マーティン・スコセッシ監督の20年の戦い

沈黙 遠藤周作 マーティン・スコセッシ 映画化

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 日本が誇る文豪、遠藤周作の傑作『沈黙』がハリウッドで映画化されます。クランクインは今年に入ってからですが、すでにアカデミー賞に照準を合わせるべく、11月にもアメリカでの公開を予定している、と一部報道があるようです。監督は大御所、マーティン・スコセッシ。
 
マーティン・スコセッシ監督
画像:朝日新聞デジタル

 『沈黙』の映画化はマーティン・スコセッシが20年も前に計画していたものでした。彼が映画化に着手したのは1990年のこと。今は2015年ですから、かなり時間がかかっています。なぜここまで撮影が延びてしまったのか?その原因は色々あるのですが、まずは監督自身に原因がありました。

 彼の代表作といえば、『ディパーテッド』、『シャッター・アイランド』、『ヒューゴの不思議な発明』が思い浮かぶと思います。制作会社との契約では、これらの作品の前に『沈黙』を撮る契約を交わしていました。ところが「撮りたいから」という単純な理由で、彼は『沈黙』の撮影を後回しにしてしまいます。結果的に2004年と2011年の2回に渡り『沈黙』の撮影延期に踏み切っています。撮影延期は更に続き『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の撮影をも優先しようとしたスコセッシに、とうとう制作会社は訴訟を起こします。

 ですが結局は、撮影延期の違約金100万ドル(約1億円)も未払いのままに、彼は『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の撮影を優先しました。この映画はみなさんご存知の通り、大ヒットを記録しまして、終わりよければすべてよし、となりました。

 延びに延びた『沈黙』の撮影は、今年の1月にようやくクランクインを果たすことができました。日本が舞台の物語の為、撮影は台湾で行うことに。アン・リーの『ライフ・オブ・パイ』で使われたセットを借りての撮影スタートとなりました。——すると、ここで大変なトラブルが。

 アン・リーより借り受けたセットが崩れて、スタッフ3人が下敷きになってしまったのです。1名が死亡、他2名が重症を追う大惨事となってしまいました。撮影は当然また延期となりました。この度重なる延期により、早くからスコセッシのラブコールを受けていた渡辺謙はスケジュールの都合でやむなく降板となっています。

 それでもなんとか撮影を開始したスコセッシですが、ここでまた大きな問題が起こります。撮影の為に台湾に向かった隆大介が、台湾の空港で空港警察に暴力をふるったとして、公務執行妨害で身柄を確保されてしまいます。即日、出演契約解除となり、スコセッシはまた一人キャストを失ってしまいます。
 
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 『沈黙』という題材は20年の時を経て、どのように光り輝くのか。彼自身、熱心なキリスト教徒であるスコセッシは『沈黙』をどのように咀嚼して映像とするのか。とても楽しみと思うと同時に、映画監督って大変だな、と別の感想が頭をよぎりました。また詳しい情報が入り次第、お伝えします。

出典:
http://netallica.yahoo.co.jp/news/20150508-00010007-asagei
http://matome.naver.jp/m/odai/2140539207963725901?page=2
http://m.cinematoday.jp/page/N0045316
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