人間の脳はたった10%しか使われていないはウソ!アメリカMITの研究チームが発表

MIT マサチューセッツ工科大学

画像:starheart.jp

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全体が連携して処理を行う

脳は特定の作業を行う場合、特定の場所でのみ情報処理が行なわれているわけではないということが、MIT(マサチューセッツ工科大学)の研究者たちによって証明されました。つまり脳皮質は情報を共有し、きわめて活発に連携して物事の処理にあたっているのです。
画像:MIT News

これまでの役割分担説を否定

これまでの研究では、脳は機能ごと分けられ、それがつなぎ合わさってできている、というのもでした。例えば、言葉を操る部分や、ものを観る部分は、脳の特定の箇所が役割分担している、という考えです。神経科学者たちは、この説に疑問を持っていました。

MITのピカワー学習・記憶研究所(the Picower Institute for Learning and Memory)はサイエンス誌に、脳はお互いに共同して作業を行っていると発表しました。

「皮質における処理とはモジュールをつなぎあわせたものというよりも、情報を交換し合っている活発な領域間のネットワークの組合せであるということを発見し証明しました。」とMIT脳および神経科学部のアール・ミラー教授は述べています。

点の色や動きを認識する作業における、6つ皮質領域の神経活動を記録したところ、程度やタイミングの差こそあるものの、全情報の符号化が全ての領域において同時に行われていることがわかったのです。

10%しか使われていないという迷信

「これらの発見は脳疾患、注意欠陥多動障害、脳卒中、精神的外傷の改善に役立つ可能性がある。なぜならその多くが、重要な思考を行う皮質における何らかの支障によって引き起こされており、皮質における情報処理の仕組みを正しく理解することは将来の治療に役立つものと考えている。」とミラー教授は述べています。

これらの研究成果は「脳は10%しか使用されていない」という迷信(人気映画「Lucy(2014年 ) 」で広められた)を否定し、多くの可能性が広がるものと考えられます。ミラー教授は脳の迷信の原因についてこう分析しています。

「脳が広範囲に渡り活発に活動している事実は、脳はごく一部しか使用されていない、という考えとは相容れないものです。皮質のパッチワーク概念は、不完全な試験が産んだ誤解です。」

元記事
MIT News
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