【英断!】結婚披露宴パーティーの食事をシリア難民4000人に振る舞ったトルコ人カップル

シリア 難民 トルコ 披露宴 英断

画像:毒女ニュース

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ヨーロッパ各国では最近、自国の紛争地域から逃れて他国へ逃げたい人々、難民の受け入れ問題が日に日に大きくなっています。

そんなヨーロッパの中でも、シリアと隣り合わせの立地であることから、難民が押し寄せているトルコ。トルコ全体でこれまで、約200万人のシリア難民が入国しています。シリアとの国境近くの街であるキリスは、もともと人口10万8千人の街でしたが、これまでに、街の人口を超える12万3千人ものシリア難民を受け入れています。さらに、7月にトルコ政府は、キリスに難民収容のためのキャンプを新しく建設するとの発表も行いました。

そんな街キリスで先月、結婚式を挙げたばかりのカップルが、素晴らしい行いをしました。
 
食事を振る舞った新郎新婦
画像:The Daily Beast

結婚式のあとは通常は、家族や親戚、友人らと一緒に、結婚披露パーティーの祝宴を囲むものだと思います。でも彼らは、この祝宴のごちそうを、身内にではなく、シリア難民に提供することにしたのです。
 
披露宴のごちそうを難民に振る舞う
画像:The Daily Beast

この支援の案を最初に思いついたのは、トルコのボランティア団体「キムセ・ヨック・ム」で活動する花婿の父親でした。このボランティア団体ではここ数年、トルコとシリアの国境近くに密集している貧しい人々に、食事を提供する活動をしています。花婿の父親は、息子の結婚式の機会に、普段この団体が難民達に提供している食事代を一部を、負担してあげたいと考えたのでした。

「家族や親戚が集まって豪勢な食事をするよりも、もっとずっと基本的な日々の食事に困っている人たちを助けたい。」

「花嫁は普通、結婚式というものは自分のため、花嫁と花婿だけのためのものと考えているから、この支援の案を最初に話したとき、花嫁になる彼女はかなりショックを受けていたようだけど。」と彼は言います。

でもトルコでは、何でも人々と共有する文化が根付いています。「すぐ近くに助けが必要な人がいるのなら、食事を提供することで役に立てるのなら、ぜひやりましょう。」と花嫁さんもすぐにこの支援の案に賛成したそうです。

結婚式のあと2人は、婚礼衣装を着たまま、シリア難民のキャンプへ出向き、食事の配給の行列に並ぶ人々一人ひとりに、微笑みを浮かべながら食事をよそい、そして手渡したのでした。

結婚式から披露宴まで室内から一切出ずに、ひっそりと行われる日本とは異なり、外国では屋外で行われることも多いです。海外旅行中には偶然街の公園で、結婚式真っ最中のカップルや、結婚披露パーティー中の一家に遭遇することが、たびたびあります。そのような光景を見かけると、無条件にこちらまでなんだか幸せな気持ちになります。

祖国が荒れ放題でトルコに命からがら逃げてきた、大変なつらい経験続きだったシリアからの難民の人たちも、このような幸せそうな2人の姿を見ることができて、一瞬でもつらいことを忘れて、幸せな気持ちになれたのではないでしょうか。

食事が提供された、ということだけでなくこの日のことは、4000人の心に一生深く残る、素晴らしい思い出となるに違いありません。このカップル自身も、この、みんなに食事を提供した時間が、結婚式全体の中で最高の瞬間だったと振り返っています。

提供された側も、した側も幸せになれる、素晴らしい支援だったと思います。
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