八甲田山の別荘からかかってきた119番通報。救急隊員が駆けつけるも誰もいない…。

八甲田山 119番 雪中行軍隊遭難事件 オカルト

画像:nihon-eiga.com

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急病や急な事故の時に便りになるのが救急車を呼ぶ119番通報。年々その利用件数が増加し人員不足が指摘される一方、必要性もないのに安易に救急車を呼ぶ事例も急増しており、問題になっています。

時にはありえない場所からの119番通報が関係者を恐怖させることもあるようです。

八甲田山の別荘からかかってきた
119番通報。しかし……、

2014年5月17日の深夜、青森県の消防通信指令室に一本の119番通報がかかってきました。すぐに係員が対応しましたが、呼びかけに応答することなくザーザーという耳障りなノイズだけが聞こえてきたということです。

無言であることからイタズラの可能性も考えられましたが、119番通報の場合、ケガや病気をしている当人が電話をしたものの、声も出せない状態に陥っている可能性もあります。逆探知した結果、発信元は八甲田山にある別荘地であることが判明しました。

ただちに救急隊員10人が現場に急行。

しかし、到着したその現場にあった別荘には明かりはなく、出入り口や窓もしっかりと施錠された状態でした。不審に思った隊員は、現場が間違っていないかどうか、指令室に確認の連絡を入れます。しかし、指令室側から返ってきたのはその別荘が間違いなく現場であるということ、そして通報の電話はまだつながったままという事実でした。

やむなく、救急隊員は窓ガラスを割って別荘に侵入。しかし、中には誰もいません。発信元となっていると考えられる古いダイヤル式黒電話が発見されますが、それは受話器が置かれた状態……つまり電話が切られた状態になっていたのです。

隊員たちは、この地元である八甲田山にまつわるある話を思い出し、ぞっとしました。もしかしてこれは、幽霊からの119番通報なのではないだろうか……?

山岳遭難事故史上に名を残す
雪中行軍隊遭難事件

1902年(明治35年)1月、八甲田山山系で雪中行軍訓練を行っていた日本陸軍第8師団に所属する歩兵第5連隊がおりからの吹雪に巻き込まれて遭難、訓練に参加していた210名のうち199名が死亡するという事故が起こりました。

近代の山岳史における最大級の山岳遭難事故として世界にも知られ、後に新田次郎が『八甲田山 死の彷徨』のタイトルで小説化、それを原作とした映画が大ヒットを記録する等、現代の私達でも良く知る事件でもあります。

問題の別荘地周辺では以前から山中をさまよう兵士の幽霊の目撃例が相次いでいます。もしかすると、この119番通報は遭難したまま今だに苦しみ続ける、兵士からのものだったのでしょうか?

風のイタズラという説もあるが……。

この謎の通報について、最も有力視されているのは“風のイタズラ”説です。

現場で発見されたのはダイヤル式の古い電話でした。プッシュ音で番号発信するトーン式(プッシュホン)とは違い、ダイヤル式の電話は通電と断線を繰り返すことで電話番号を発信します。

当日、現場周辺には最大瞬間風速16メートルという強風が吹いていました。また、後日の調査の結果、件の黒電話の電話線は経年劣化で切れかかっていたことが確認されています。この電話線が風に揺られて通電と断線を繰り返し、たまたま119番通報になったというのですが……。

果たして、そんな偶然が起こることなど、あるのでしょうか?真相は謎のままの事件、あなたはどうお考えになりますか?風によって起きた偶然なのか、あるいは、本当に幽霊からかかってきた電話なのでしょうか……?
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