【実話怪談】学校に残る不気味な伝説、誰もが嫌がる「あの席」とは!?

移動教室 実話怪談 オカルト

画像:http://ganref.jp/

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僕が通うのは田舎の中学校。

山間のちっぽけな田舎中学校では見知った生徒ばかり。幼稚園、小学校とほぼそのままのメンバーが繰り上がっていく。

田舎にあるためか、学校の周辺やその敷地内にもいくつかの木がある。高さは大体校舎の3階くらいだろうか。木には詳しくないから種類はわからない。でも、クラスの悪ガキの田中が毎年春になるとくしゃみばかりしているから、スギの木なのかもしれない。
 
画像:大館市

中学2年の秋ごろになってこんな噂が流れ始めた。

「知ってる…?この学校の中にある木の内のどれかで、何十年も前に首吊りをした生徒がいたんだって…」

(平成のこの時代になって学校の怪談なんてしょうもない(笑))

僕はそう思っていた。

しかしこの噂話は思いのほか皆に響いたようだった。

皆は「移動教室のあの席」に座りたがらなくなったのだ。

さっきも話したが、学校内の木の高さは校舎の3階くらい。校舎の3階には、音楽室・美術室・視聴覚室などの、移動教室が集まる階である。

そしてどの移動教室の一番後ろ、窓寄りの席のすぐ外には,ちょうど噂の木が見える。

それになんだか嫌な空気が漂っているらしい。

あの噂話を聞いてから、皆はどの移動教室の外の木かはわからないにせよ、とりあえず近付かないようにしているみたいだった。

毎回移動教室の前の時間になると、走って移動教室へ向かうようになった。あの席に座らないよう、席の争奪戦をするためだ。

そして最後に移動してきた奴があの席に座る。これをどの移動教室の時にもやる。

でも、毎回決まってあの席に座るのはある女子生徒だった。
 
画像:prcm.jp

クラスで気味が悪いと煙たがられているA美である。いじめまではいかないが、しゃべらないし気味が悪いしで、皆関ろうとしない地味な女子生徒だ。A美は中学2年の春にどこからか転校してきた。

移動教室の席争奪戦であぶれた奴は、A美に頼み込んで席を無理やり代わってもらう。これで皆事なきを得ていた。

ある音楽の授業の日。

僕は体育が終わった後、他クラスの可愛い女の子と話していたため、着替えが遅れた。そのせいで次の音楽室への移動が遅れてしまった。急いで音楽室に駆け込むと「あの席」しか空きがなかった。

僕はすでに別の席に座るA美に言った。

「頼むよ、席代わってくれよ」

無視するA美。おかしい、なぜだ?

確かに僕は噂話を信じてはいないが、どうせならあの席に座りたくはない。それにA美はいつも黙って他の奴に席を代わってやってたじゃないか!!

みんながこっちを見てクスクス笑う中、僕は仕方なくあの席に座った。

(はー、なんだよ、別の他の席と変わらないじゃないか)

しかし、授業が始まりチラッと机の中に視線を落とした時、僕はあることに気付いた。

机の中には

「クソクソクソクソクソ」

「ノロウノロウノロウノロウ」

「シネシネシネシネシネ」

などの文字がナイフか何かで彫り込まれていたのだ…。

(もしかしてA美がいたずらで彫ったんだな!!)

そう思った僕はA美のいるすぐ斜め前の席を見た。するとA美もちょうどこっちを見ていた。

僕が睨むとA美は

ニターッ

と笑い、僕の席のすぐ外を指さす。

僕が外を見るとロープのようなもので吊るされる少女が見えた…。

僕は驚きのあまり席を立った。

外の少女をよく見てみる。名札の名前は「A美」。そこで僕は倒れ込んだ。

いきなり気を失った僕は病院へ搬送されたらしい。

そして翌日は遅れて登校。教室に着くと田中が話しかけてきた。

「お前が倒れた後、色々調べたんだけどよー、昔死んだ女子生徒ってのは名前にAのつく奴だったんだってよ。で、その場所は音楽室の外の木だったらしいぞ。そこで気失うなんてお前やっべぇな(笑)」

(名前にAがつくことは知っている。でも、田中は頭文字しか知らない…)

その女子生徒の名前は…名前は…!

「あとよー、今日A美学校休みらしいわ(笑)てことは、今日の音楽は自動であの席が空くな!良かったなぁ」

嬉しそうに笑う田中に、僕は笑い返すことができなかった。
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