【実話怪談】パクパクと動く唇。これは友人のY君が実際に体験した話です…

心霊体験 パクパクと動く唇 実話怪談 オカルト

画像:blog.ooyagaku.com

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これは友人のY君が実際に体験した話です。

Y君は高校卒業後、製菓会社に就職して上京しました。

新入社員には社員寮が用意されていました。

会社は都内にありましたが、社員寮は埼玉県S市の二階建ての木造アパートを借り上げて、全室を二人~三人部屋の社員寮として使っていたそうです。

Y君の部屋は二階の三部屋のうち角部屋に挟まれた真ん中の部屋で、間取りは3DK。

三人部屋ですが、そのときは同居人はおらず広い部屋を独りで使っていました。

絵にかいたような「お人よし」のY君は先輩社員に仕事も押し付けられ、仕事が終わって寮に帰ってくるのはいつも深夜でした。

そして、入社からしばらく経ち仕事にも慣れたころ、Y君の身に恐ろしい事が起こります。

蒸し暑い夜のことでした。

畳に布団を敷いて寝ていたY君は、胸に重みを感じて目を覚ましました。

暗闇の中でぼうっと白く光る猫ぐらいの大きさの物体が視界に入り、驚いて身を起こそうとしますが金縛りにあっていて指一本動かすことができません。

目を閉じることもできず胸の上の「それ」を強制的に見せられるY君でしたが、状況に少し慣れると「それ」が何なのか気になり始めました。

恐々と焦点を合わせ見つめること数秒、「それ」の正体を理解した瞬間にY君の全身から嫌な汗が噴き出しました。

白い赤ん坊。

それが四つん這いになって、Y君の胸の上で座らない首をブランブラン揺さぶりながら口をパクパクと動かし続けていたのです。

その動きはストップモーションアニメのようにカクカクしており、生きているものの動きではなかったそうです。

あまりの恐怖にパニックに陥るY君でしたが相変わらず身体が動かず、その夜はそのまま気を失いました。

次の日の朝。

尋常ではない寝汗が夢ではなかったと物語っていましたが、昨晩の出来事が事実だとしたら恐ろしすぎるのでY君は夢だと思うことにしました。

その恐怖の夜から一ヶ月ほど経ち記憶も薄らいできた頃、さらなる恐怖がY君を襲います。

夜眠っていると、前回同様金縛りにあい、胸の上には例の白い赤ん坊が乗っていました。

頭を振りながら口をパクパクと動かす赤ん坊の向こうに、もう一体別の霊の姿が見えました。

正座をして不自然な角度まで首を下げて項垂れた、髪の長い女。

布団の足元の位置に出現した女の霊は、項垂れた頭頂部をY君に向けて、ただそこにじっと座っていました。

次の瞬間、赤ん坊が前進してY君の目の前に顔が現れました。

赤ん坊は白目を剥いて首と口を動かし続けています。

その口の動きをよく見ると、パクパクというよりもアウアウと閉じずに上下運動をしているのがわかりました。

そして、Y君はその動きが何なのか理解します。

それは、歯があれば「歯をガチガチ噛み鳴らしている」動作でした。

(赤ん坊なので歯がまだ無いため)ただ口を動かしていたように見えましたが、至近距離で見せつけられ気づいたそうです。

心の中で悲鳴を上げるY君でしたが、それと同時に足元の女の霊が布団の周りを正座のまま滑るように高速で移動を始めます。

布団の角で一瞬制止して角度を変え、シュン、シュン、シュン、シュン…とひたすら四角く動き続ける女と、目の前に迫る「歯を噛み鳴らしているつもり」の赤ん坊の顔。

Y君は再び気絶しました。

これは夢なんかじゃない!

そう確信したY君は、翌日会社で以前、寮に住んでいた先輩社員に、自分の身に起こった怪異を話し、自分の部屋は「ワケあり」なのではないかと聞きました。

すると先輩社員は血相を変え、つぶやくようにこう言いました。

「あいつ、やっぱり妊娠していやがったんだな…」

意味深な言葉を残したまま、ほどなくその先輩社員は会社を無断欠勤してそのまま行方不明になったそうです。

他の社員曰く、その部屋には以前、消えた先輩と同期の女性社員が住んでいて、その女性は寮で首を吊って自殺したそうです。

その後もY君は2年間同じ部屋に住み続けましたが、白い赤ん坊も項垂れた女性も現れることは無かったそうです。
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