大学生の心霊スポット探訪を襲った恐ろしい怪奇現象、これが実話怪談だ!!

心霊スポット 実話怪談 オカルト

画像:YOUTUBE

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「今までで命の危険を感じたのは、この一回だけなんだけどね…」

若い頃から幾度となく霊を目撃したり不思議な現象に遭ったりしている派遣会社の営業マンK氏は、広くなった額の汗をハンカチで拭いながら話し始めました。

まだ前髪がフサフサしていた大学生の頃、K氏は興味本位で友達と心霊スポット巡りを繰り返していた。

別に何か悪さをするわけでもなく、噂の場所に行って「怖ぇなぁ」と盛り上がるのが楽しかったそうです。

大学4年の夏、仲間全員の就職内定が決まった記念に、就活中は休止していた心霊スポット巡りを再開することになりました。

仲間がリクエストした場所は、西東京のとある橋でした。心霊スポットとしての知名度は低く、どちらかというと自殺の名所として有名な橋です。

大学の近場のため仲間達の大半はいまひとつ盛り上がっていませんでしたが、K氏は何故かその場所に行きたくて仕方が無かったそうです。

結局、その橋へは男3人で行くことになりました。

夜に行くのは怖いからと昼前には到着する予定で友人の車で出発しましたが、道に迷ったり渋滞に巻き込まれたりで、到着したのは夕方近くになっていました。

日が落ちる前にもかかわらず紫がかった薄闇が辺りを包み、いかにも「出そう」な雰囲気を醸し出していたそうです。

車でも渡れますが、せっかくだから歩いて渡ろうということになり、男3人で縦一列に並び歩き始めました。

K氏は最後尾で、前の二人の後に着いて行きましたが、橋を渡り始めたときに身体が急に重くなったのを感じたそうです。

これが憑かれた状態ってやつなのか、とK氏は思ったそうです。

怖がりつつもそんなことを考える余裕のあるK氏でしたが、歩を進めるごとに足が重く、息が苦しくなっていきます。

友人達はK氏の様子に気づかずどんどん先へ進んでしまい、その背中に声をかけようにも声が出ず、全身から脂汗が噴出しています。

しかも、苦しいのに何故か足を止めることができません。よろよろと橋の真ん中近くまで進んだ所で、恐ろしい男の怒鳴り声が背中のほうから聞こえました。

「橋を渡るな!!」

同時に、橋の端まで歩ききった友人達が振り向き、笑顔で手招きを始めました。

「おーい、早く来いよー」K氏が違和感を覚えて友人達の顔を見ると、その目は笑っていませんでした。

立ち止まっていると、だんだんと友人たちの口調がキツくなり、やがて暴言交じりにK氏を急かし始めました。

友達が怒っているから行かなければ、とK氏は焦ります。するとまた橋を渡ろうと歩きかけたK氏の背後から、さっきの男の大声がもう一度聞こえました。

「渡ると死ぬぞ!!」

さっきよりも何倍も大きい落雷のようなその声でした。正気に戻ったK氏は、その場にへたり込みました。

前方に見えていたはずの友人たちの姿は消え、自分の背後から車のクラクションが聞こえました。振り向くと、車に乗ったまま友人達が心配そうな表情でK氏を見ています。

友人達の話では、K氏がいきなり一人で車を降りてフラフラと橋を渡り始めたので、様子がおかしいと思ってクラクションを鳴らしたそうです。

もちろん、歩いて橋を渡ろうという話は誰も知りませんでした。K氏が友人達を必死に説得し、結局その日は橋を渡ることなく来た道を引き返したそうです。

「前にいる奴らも後ろの声も両方とも怖いから、どっちを信じればいいのか本当に迷ったよ。後ろの声がせめてもう少し優しかったら迷わなかったのになぁ…」

これは勘だけど、あの橋を渡っていたらオレ死んでいたと思う。

困り顔でそう言いながら、K氏は広くなった額の汗をハンカチで拭いました。
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