ワンピース姿の女の子 川辺のキャンプ場で起こった奇妙な体験

夏休みキャンプ 実話怪談 オカルト

画像:deathofapunchline

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毎年恒例の夏休みキャンプ。俺は地域の子ども会のサポートで、高校生になった今でも参加することになっている。

多くの子どもが地域から20人ほど集まって、4、5人のグループで山奥の川辺のキャンプ場で1泊する。俺はそこでの水遊びのサポートや、テント貼りなどを担当していた。

皆で大人たちが出すバンに乗り込みキャンプ場へ。

車の中からテンションMAXだった子どもたちは真っ先に川へ。その川は近くにある大きな岩から飛び込んで遊ぶのが名物だった。

今年も皆、勇気を出して飛び込む。その高さから尻込みする子どももいたが、仲間の声掛けに後押しされどんどん飛び込んでいった。

俺はその周囲を見回る。皆安全に遊べているか、仲間はずれの子どもはいないか、いわばパトロールである。

すると、飛び込みをする岩場から少し離れたところで、一人で遊んでいる女の子がいた。

真っ白いワンピースに身を包んだ女の子はこちらに背を向け、石を積んで遊んでいるように見えた。

俺は声をかけようと近寄った。

しかし、岩場から「兄ちゃん!こっち来て一緒に飛び込もうよ!メッチャ楽しいよ!」との誘いがあった。

その声に振り返り返事をしたあと女の子に視線を戻すと、もうそこに女の子は居なかった。何かがおかしい。

夜、BBQを終え、キャンプファイヤーを終え、いよいよ就寝の時間。

俺は子どもたちがテントを張る中心のスペースに、1人用のテントを張り寝ることになった。

つい30分前にはテントの中でキャッキャッ言っていた子どもたちも、やっと寝始めたようだった。辺りは川のせせらぎしか聞こえない静寂に包まれた。

夜中2時頃。川辺からピチャピチャ、パシャパシャと音が聞こえてきた。

俺は目が覚めてしまった。

まさかこんな時間にテントを抜け出して遊んでいる子どもがいるのだろうか思った。

俺はテントの入り口を開け、頭だけを出して外を見る。しかし、そこには誰も居ない。再度テントを閉じ、寝に入る。

ピチャピチャ…、ザッザッザッ…

また音が。しかも今度はその川辺を歩く音が。

いたずらだろうか。

勢いよくまたテントの外に頭を出すが、やはり誰も居ない。

疲れているのかとも思った。

テントの中に引っ込もうとした時だ。

「オニイチャン…、アソボ、アノイワカラ…。アノイワカラ…、飛び込もう」

目の前に昼間姿を消したあの女の子だった。僕は暗がりの中、目を凝らし女の子の顔を見る。

すると女の子の顔は血だらけだった。

その後の記憶はない。

ただ、朝方気付いた頃にはテントの外、水に浸かるかどうかギリギリの所で寝ていた。

背中には引きずられた時にできたであろう傷跡、そして足首には小さな子どもの手形がついていた。
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