田舎から都会に出てきた女子大生が体験した怖いが少し物悲しい実話怪談(1/2)

実話怪談 染髪 赤い髪 オカルト

画像:Francisco Osorio on flickr

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大学生になってからの私は大きく変わった。

暗く地味な高校生活は、都内への大学進学をきっかけに変化していった。

高校時代は、同級生から根暗なイメージを持たれていた私。それでも密かにヴィジュアル系バンドを応援する趣味があった。ヴィジュアル系バンドを応援する人は、髪を赤や、青、緑に染める人がたくさんいるので皆私とは違った世界に生きているかのような輝きを放っている。
 
画像:Tsuyoshi Kikuchi on flickr

同じクラスで唯一の友達のT美にはこの趣味を打ち明けていた。

彼女は明るかった。委員長となりクラスの中心的存在で、私より周りに友達はたくさんいた。それでも彼女は私が一番の友達と言ってくれた。ヴィジュアル系バンドは理解してもらえなかったが、お互いの夢を語り合いよく2人で笑った。

高校の進路で、彼女は地元のスーパーに就職し、私は都内の大学へとそれぞれの道を歩み出した。彼女の就職は私にとって意外だった…

私はまた1人になった。あの高校時代の様な暗くみじめな姿はこりごりだ。過去を知る人はいない。

私は、新しい自分を作ることを決意した。

ライブも行くし、グッズの販売も気軽になった。私にとっては、大学デビューだ。

大学デビューを遂げることにした私はついに髪染めをすることにした。私の憧れのバンドのボーカルがよく赤に染めるのが印象的だったから。

美容室で私は髪を赤に染めることにした。
 
画像:Mainstream on flickr

初めての経験に、美容師との雑談もなかなか頭に入ってこない。2時間が経過し、髪を染め終えた。髪を染めるのにこんな時間がかかるものとは知らなかった私は疲れて今日はもうシャワーを浴びて寝ようと思った。

外はもうかなり暗い。

家に着くと適当にインスタントを食べ、すぐに風呂場へと向かった。

髪染めた日は低い温度で流すことを美容師に教わっていた。シャワーを頭上に固定し、髪を優しく流す。すると、頭からは赤い水が流れ始めた。

はじめてのことに困惑するも色落ちと思い気に留めていなかった。髪を染めたことのない私にはよくわからない。ただ、ある程度流していればいつか止まるものだと思って、その「赤」を流し続けていた。

しかし、止まらない。いくら流しても止まらない。むしろその赤は明らかに粘性を持ち濃くなる。鉄臭さも感じるほどだ。「なにこれ!どういうことよ、明日美容院に行って文句を…」

そうぶつぶつとつぶやきながらふと横の鏡に目を向ける。
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