たった1本の電話で全裸にされた!?服従のメカニズムとは!!(2/2)

マインドコントロール 服従 電話詐欺 ミルグラム実験 心理

画像:Harry Thomas Photography on flickr

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ストリップサーチいたずら電話詐欺

アメリカで発生したストリップサーチいたずら電話詐欺は、服従してしまう人間の心理を巧みに使った事件といえます。

​犯人は電話だけを使っていとも簡単に相手の心を支配して意のままに操ってしまったのです。

まず犯人は飲食店などに電話をかけて警察官と名乗ったうえで「協力してほしい」と店側に伝えます。犯人の誘導に疑うこともなく警察と信じた従業員たちは指示された通りの行動を行っていきます。
犯人からの指示は、女性従業員を裸にさせた身体検査や暴行などの倫理に反したものでした。

しかし、従業員たちは警察からの指示と信じて疑わず実行してしまうのです。

これは電話越しの犯人に心を支配された状態といえます。

従業員たちは「警察が言っていることだから正しい」「自分たちに責任はない」という心理が働いたのです。

事件発覚後、従業員たちは、警察と名乗る相手の指示に従っただけ、と主張したそうです。

​これは完全に心を支配された服従の心理状態といえるのではないでしょうか。

ミルグラム実験

なぜ従業員たちは犯人の指示に背かなかったのでしょうか。

そこには服従する心理のメカニズムがあるのです。

服従する心理を読み解く手がかりにミルグラム実験が挙げられます。

ミルグラム実験は、服従という権威者の指示に従う人間の心のメカニズムを解明する実験です。

まず2人の被験者に生徒役と教師役の役割をそれぞれ与え、生徒役が問題を間違うたびに罰として電流を流します。

罰を与えるたびにどんどん電流の強さを15ボトルずつ上げていきます。教師役が実験を拒否しようとすると白衣を着た博士らしい人にそのまま実験を続けて欲しい、とお願いされ実験は続行されていきます。

しかし、生徒役はサクラで電流は流れていません。電流が流されたような苦痛の演技をしているだけです。

実験の目的は、教師役の被験者が博士(権威者)から命令されながらもどれだけ強い電流を生徒役に与え続けるかを測定するものでした。

実験の結果、300ボルトに達するまで実験の中止をした教師役はいなかったようです。

服従する心理のメカニズムは、たとえ第三者からの立場に立った時は決して実行しないで事でも、権威者に命令されただけで倫理に反する事を実行してしまう、とミルグラム実験から証明されました。

​つまり自分は指示に従っただけで、責任は権威者にあるという解釈が無意識に発生するということです。

電話詐欺事件でも警察と名乗る権威者に責任があるから倫理に反する行為を実行した従業員たちは責任は問われないと無意識に考え至ったのです。

​この心理状態は戦時中のナチスドイツにも当てはまります。

ユダヤ人収容所への輸送実行者であったアドルフ・アイヒマンを初め、ナチスドイツで行われていた数々の戦争犯罪に当たる殺害も「上からの命令」だけで、いとも簡単に実行できてしまうことが、ミルグラム実験からわかります。

同じく社会問題となっているリーダーを率いたいじめや差別についても説明できるのではないでしょうか。

絶対的権力者が存在することで人間は悪魔にもなれるのです。

参考サイト:
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