『羊たちの沈黙』のモデルは300人を殺害!?捜査官に助言するサイコキラー!!(2/2)

ヘンリー・リー・ルーカス 羊たちの沈黙 ハンニバル・レクター サイコキラー

画像:Paolo De Angelis on flickr

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『羊たちの沈黙』

トマス・ハリスの小説『羊たちの沈黙』は1991年に映画化されました。

アメリカ各地で発生した女性が殺害される連続猟奇殺人事件に女性FBI訓練生のクラリスが事件解決に挑みます。

クラリスは、サイコキラー(猟奇殺人犯)の心理分析に長けていた元精神科医のハンニバル・レクター博士に協力を求めます。

自らもサイコキラーであるレクター博士は、精神病院の独房に収監されていました。レクター博士は人肉を食べる(カリバリズム)などの猟奇事件を起こし終身刑の身だったのです。

クラリスは、レクター博士の助言から連続猟奇殺人事件の解決の糸口を導き出していくのです。

​『羊たちの沈黙』は、サイコキラーのレクター博士の助言がキーポイントとなります。

​実はレクター博士には実在のモデルが存在していました。それは映画さながらに彼の助言が事件のキーポイントとなるのです。

​それが、300人の女性を殺害したヘンリー・リー・ルーカス​です。​

ヘンリー・リー・ルーカス

1936年生まれのヘンリー・リー・ルーカス(以下、ヘンリー)は、ハンニバル・レクター博士のモデルのひとりと言われています。

ヘンリーは、アメリカ全土で約300人を殺害したといわれるサイコキラーです。ヘンリーの犯行の被害者は女性ばかりでした。それはヘンリーの母親に原因があったのです。

ヘンリーの母親の仕事は売春婦でした。母親は女の子が生まれれば自分と同じ職業で共稼ぎできると周囲に触れ回っていました。しかし、生まれた子供は男の子のヘンリーでした。母親はヘンリーに嫌がらせのようにわざと女装させたり、暴力を振いました。

母親の異常な行動はこればかりではありません。ヘンリーの父親は、ある冬の寒い夜に外へと放り出され、肺炎になるまで家の中に入れてもらえませんでした。父親は肺炎をこじらせそのまま死んでしまうのです。

孤独になったヘンリーはますます母親からの虐待を受けるのです。後年ヘンリーは母親を「あいつは狂人だ!」と語っています。

300人殺害

母親からの虐待を受け続けたルーカスは様々な奇行を行うようになります。10歳で飲酒、13歳で窃盗、15歳ではじめての殺人を犯します。そして、母親をもナイフで喉を切り裂いて殺害してしまうのです。ヘンリーは何度も何度も母親の身体にナイフを突き刺したのです。

虐待された恨みを持つ母親を殺してヘンリーの奇行も終わるかと思われましたが、すでに精神は母親に支配されていたのです。

ヘンリーは警察に逮捕され、裁判で40年の実刑を言い渡されます。しかし、ヘンリーは10年で仮釈放されてしまいます。

理由は、当時のベトナム戦争の影響で国の財政が悪化したことです。刑務所の囚人にまでお金を掛ける余裕が無く、社会復帰の見込みのある囚人は大量に仮釈放されてしまったのです。その一人がヘンリーだったのです。

ヘンリーは、出所してまもなく殺人を犯します。被害者は若い女性ばかりでした。

ヘンリーは、オーティスという連続殺人犯と手を組みながら全米を逃げ回り6年半で300人の女性を殺害するのです。

レクター博士とクラリスのモデル

1983年、ルーカスは逮捕されます。

逮捕後、ルーカスは300人以上の殺人を行ったと自供します。しかし、膨大な殺人を実証する証拠も遺体も証明することは困難を極めました。警察は前例のない大量殺人の早期解決を急ぎました。それは冤罪などの混乱を避けるためでした。

そこで考えられたのがヘンリーを「ヘンリー・ルーカス連続殺人事件特別捜査班」の正式メンバーにすることでした。

ヘンリーは、自らが犯した事件を鉄格子の中から助言するという形で捜査に協力したのです。この助言する行為が、『羊たちの沈黙』のレクター博士のモデルとなったのです。

また女性FBI訓練生のクラリスにもモデルがいます。

ヘンリーは、刑務所内でキリスト教に目覚めます。そこには尼僧見習いのシスターの存在がありました。

シスターは刑務所内の囚人に寄り添うボランティア活動を行っていました。シスターの献身的な行動にヘンリーは改心したかのように心を許すようになります。そして、ヘンリーはシスターにキリスト教への洗礼を申し出るのです。

シスターの存在が影響しているのかわかりませんが、ヘンリーが捜査協力をするようになったのも洗礼後と言われています。

ヘンリーにとってシスターは、母親の支配から解放させた唯一の女性だったのかもしれません。

参考サイト:
シリアルキラー
猟奇殺人者
辰巳JUNKエリア
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