「頭だけでも家に埋め込んでよ」バートンアグネスホールの幽霊屋敷とは!?(2/2)

幽霊屋敷 バートンアグネスホール イギリス 髑髏

画像:Nicholas Cardot on flickr

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17世紀、イギリスの名家グリフィス家当主は、ヨークシャの地で妻と3人の子供たちと暮らす邸宅の建築に取り組みました。

この邸宅がバートンアグネスホールです。

グリフィス家当主は豪華な大邸宅を望みました。そのため邸宅の完成には数年の歳月をかけることとなるのです。

家族は邸宅の完成を待ち望んでいました。特に末っ子の娘アンは今か今かと完成をとても楽しみにしていました。

邸宅の完成が間近に迫ったある日のことです。グリフィス家に不幸が襲いかかります。

末っ子のアンが重傷を負って発見されたのです。

アンは身に着けていた装飾や金品を強奪されたのです。そればかりでなく暴行もされた挙句に森の中で置き去りにされていました。

家族のもとに戻って来たアンは瀕死の状態でした。死の淵をさ迷うアンは家族にある遺言をつぶやくのです。

「家が完成したら私も住みたい……私の頭だけでも家に埋め込んで……お願い」

アンの言葉に家族は愕然とします。それほどまでにアンは家に住むことに執着していたのです。

そして次の瞬間にアンはその短い生涯を終えて亡くなったのです。

しかし、その願いは家族から受け入れられませんでした。アンは、近くの墓地に埋葬されることとなります。

アンの葬儀後に邸宅は完成します。

家族は邸宅に移り住んでから奇妙な現象に悩まされることになります。深夜の邸宅内で大きな音が頻繁に聞こえるのです。それは大きな足音だったり、ドアの激しく開け閉めする音でした。

まるで小さな子供が深夜に家の中を走り回っているようでした。

そればかりでなく悲しむ泣き声やアンの遺品が不自然に移動するなどの現象も起こったのです。

家族はアンの亡霊が騒いでいると考えるようになります。

騒動を聞いた牧師は、アンの墓を掘り返してみることを提案します。墓を掘り返したアンの棺の中には信じられないことが起こっていました。

アンの頭と胴体はなぜか切り離された状態だったのです。

家族はアンが死の直前につぶやいた遺言を思い出します。「頭だけでも家に埋め込んで」とアンが語ったことです。

家族は、頭だけでも家に住みたいというアンの気持ちがこのような騒動を引き起こしたと考えました。

家族はアンの遺言を受け入れ、そのまま頭を家に持ち帰ります。するとその晩から今までの怪奇現象がピタリと止んだのです。

その後、グリフィス家は二度と怪奇現象を起こされないようにアンの頭を暖炉の上の壁に埋め込んだそうです。壁は他の壁と色が違うため大きな絵画で隠されたと言われています。

事情の知らない者にとってバートンアグネスホールは幽霊屋敷と言えるでしょう。

しかし、バートンアグネスホールは、亡くなった娘を家族が想いながら一緒に住んだ邸宅として見れば暖かい話に聞こえなくはないでしょうか。

参考サイト:
遥かなる わがヨークシャー
 
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