【未解決事件】犯行声明を送り付ける殺人鬼!?全米を戦慄させたゾディアック事件!!

ゾディアック 未解決事件 サイコキラー

画像:davitydave on flickr

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自己顕示欲とは、自分の存在を多くの人にアピールすることです。

多くの場合に害はありませんが、欲望が暴走してしまう人もいます。

1968年から1974年のアメリカ・カルフォルニア州で起こった連続殺人は自己顕示欲の暴走した事件と言えるかもしれません。

連続殺人事件は後に「ゾディアック事件」と呼称されます。殺人鬼ゾディアックは、自らの犯行をアピールするように警察やマスコミに犯行声明を送り付けます。

大胆不適な犯行と無差別に人を殺す残忍な殺人鬼ゾディアックにサンフランシスコだけでなく全米が恐怖に怯えたのです。

第1の犯行

1968年12月のカルフォルニア州で事件が発生します。

若者たちの人気のデートスポットで10代の男女が射殺されます。2人は貯水湖近くの車の中で発見されます。

事件の状況から2人はキスに夢中になり周囲の危険に気づかなかったと言われています。

2人は何者かに脅かされて車の外へと連れ出されます。男性は頭を拳銃で撃ち抜かれて、女性は逃げようとして背後から5発の銃弾を撃ち込まれます。

警察は当初からこの事件を不審に思っていました。犯人は現金を目的とした物取りではありません。また10代の2人に恨みを持つ人物の犯行は考えにくいのです。犯人の動機が全く見当たらないのです。

犯行声明

次に事件が起きたのは翌年の7月4日23時過ぎです。

現場は前回の犯行のあった貯水湖からそう遠くない公園でした。被害者の19歳の男性と22歳の女性は車の中でいたところを何者かに拳銃で脅されます。

外へ出ると2人に向かって銃を発砲します。カップルを狙った犯行は前回と同じです。

しかし、この事件の奇妙なところは、犯行後に犯人から警察に知らせたところにあります。これは犯人からの犯行声明といえるでしょう。

犯行のあった翌日の7月5日0時過ぎに犯人は警察に連絡します。自らが2人を殺したことや現場とその状況を詳しく語ったのです。

犯人にしか知り得ない犯行に使った拳銃の情報までも伝えたのです。最後に犯人は昨年の湖で2人の若者を殺したことも自供します。

警察は犯行現場に向かうと2人のカップルが車のそばで倒れていました。女性は2発の銃弾に倒れて死亡していましたが、男性はまだ息がありました。

おそらく犯人は死んだことを確認しなかったのではないかと言われています。

男性は一命を取りとめて犯人の特徴について語りました。

男性は犯人を小太り、背は平均的、丸顔でちぢれ毛、年齢は25~35歳程度、と証言したのです。

これで犯人像は絞られて事件は解決すると思われました。

第2の犯行から1ヶ月後に動きがありました。

犯人は地元の新聞社3社と警察署に自らの犯行声明文を送り付けたのです。

この時はじめて犯人は自身を「ゾディアック」と名乗ります。

犯行声明文には犯人にしか知り得ない2つの事件の特徴が記してありました。

弾丸の銘柄、弾の数、男女の遺体の特徴などです。

また送られてきた手紙には不可解な暗号文が添付されていました。

ゾディアックは、暗号文を新聞に掲載しなければ新たに12人の犠牲者を出す、と脅迫しました。

ゾディアックの暗号文は新聞に掲載されます。これによりアメリカ全土でゾディアックの存在を知ることとなるのです。

新聞に掲載したことで暗号文はすぐに解かれました。

暗号文の内容は、ゾディアックが殺人を行う動機でした。それは「殺しが好き」「殺人派最高のスリルだ」「奴隷狩り」などの殺人を快楽として楽しむ恐ろしい内容でした。

最後の犯行

掲載から2ヶ月後、ゾディアックから警察に電話がかかってきます。それは前回と同じ犯行声明でした。内容は、2人の殺害と犯行場所でした。

警察が現場に行ってみると2人のカップルが倒れていました。女性は死亡しましたが、男性は助かりました。

男性の証言では覆面男は左手に拳銃、右手にナイフを持っており金を要求したそうです。

それから2週間後の1969年10月に今度は、29歳の若いタクシーの運転手が犠牲になります。

客としてタクシーに乗車してから目的地に到着すると運転手の後頭部目掛けて発砲したのです。

このときゾディアックの犯行を目撃した人物がいました。警察はゾディアックのモンタージュ写真を公開します。

警察がゾディアック逮捕に一歩前進したとき、ゾディアックから思わぬ提案を持ち出されるのです。

TVトークショー

事件から10日後、ゾディアックと思われる人物から警察に電話がかかってきます。

次の犯行声明の電話と思われましたが、内容はゾディアック自身が自首をしたいという意外なものでした。これには警察も予想しないことでした。

自首には条件がありました。ゾディアックはTVトークショーに電話出演して優秀な弁護士を自分に就かせることでした。

警察はこの条件を了承します。掛ってくるゾディアックの電話の声を生存した被害者に聞かせて犯人を特定し逮捕する狙いが警察にあったからです。

しかし、被害者はその声に覚えがありませんでした。ゾディアックの自首を望む電話は別人によるイタズラだったのです。

ゾディアック事件は世間の注目の的となっていたため模倣犯の線が考えられました。

殺人鬼ゾディアック

ゾディアックの手紙は警察に多く送り付けられました。しかし、その内容は「自分が殺したのは37人」「自分の中のもう一人の自分による犯行」など荒唐無稽なものばかりでした。

警察に送られてくる手紙はゾディアックを装う模倣犯たちのものばかりだったのです。TVトークショーの時と同じように信憑性は低いものでした。

ゾディアックは1974年を最後に姿を消します。自分の犯行を過度にアピールする自己顕示欲の強いゾディアックが忽然と消えてしまったことに疑問は残ります。

しかし、無差別殺人で未だ逮捕されていないゾディアックはアメリカ国民に強烈な恐怖の印象を残したのは間違いないでしょう。

参考サイト:
現代事件簿
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