【実話怪談】行方不明になった女性が書き残したゾッとする言葉!!

実話怪談 徘徊

画像:Daniel Novta on flickr

スポンサーリンク
俺が小さな村の消防団に入っていた時に体験した奇妙な話だ。

村の若者は都会に出てしまったために地元には高齢者が多い。

消防団でもほとんどが50歳以上で俺だけが極端に若かった。

消防団員になって知ったことだが、消防団員の仕事は火事の消火活動だけではない。

街や住民に起ったトラブルを引き受ける役目もある。

その一つが行方不明者の捜索である。

捜索対象者のほとんどは地元の高齢者だ。家を出たっきり帰ってい来ないなどでご家族が捜索願を出す。

家に帰らない(帰れなくなる)高齢者には、道がわからなくなった人、疲れて動けなくなった人、自分が誰なのかわからなくなった人など様々だった。

ある日の夜にも行方不明者の捜索が行われた。

捜索対象者は、70歳過ぎの女性だった。

行方がわからなくなったのは早朝だ。

娘夫婦の住む主家からわずかに離れた場所にその女性宅はあった。娘が言うには、朝早くに女性宅(母親)を訪れると朝食の用意をしたままの状態で母親は居なかったそうだ。

鍋の味噌汁が暖かかったことから娘はすぐに戻るだろうと思ってその場を後にしたが、女性は戻らなかった。昼も夜も娘は訪れたが、朝食が用意されたそのままの状態だった。

家を荒らされた形跡はない。また誰かが女性を連れ去ったとも考えにくかった。

おかしいと思った娘は夜に捜索願を出し、警察と消防団員で捜索が始まった。

しかし、その夜に女性を発見することはできなかった。

捜査は翌日に持ち越された。

地元の消防団員と警察とで大々的な捜索が開始された。

女性は足の弱い状態だったので遠くへは行っていないと推測された。

念のために山付近や川も捜索された。山に入って野宿している場合や川で足を滑らして流されてしまった場合を考えてのことだった。

また警察は女性がどこか目的があって家を出たとも考えた。女性宅に残っていた衣類や持ち物が調べられた。

しかし、女性は普段から着込んでいた服装で何も持たずに家を出たことから目的や旅行の線は無くなった。また地元の交通機関を調べてもそのような女性の情報はなかった。

警察は、事故や自殺などあらゆるケースを想定したが女性の行方はわからないまま3ヶ月が過ぎた。

捜査は打ち切りを余儀なくされた。

ご家族は警察や消防団に捜索の続行を涙ながらに訴えた。しかし、捜査は徐々に小さくなっていた。

女性の家族は似顔絵や服装や背格好の情報を書いた張り紙を作成した。張り紙の末尾には「早く帰ってきて。私たちは待っています」とご家族のメッセージが書かれていた。

ご家族は張り紙をできるだけ配って回った。時には隣町の掲示板にも張り紙を掲げてもらった。

警察と消防団員はありとあらゆる方向で捜査をしたが結局のところ女性は見つからなかった。

それから1年が過ぎた。

ご家族も地元民も女性の行方不明の事件を忘れかけていた時のことだ。

その女性らしき人物の目撃情報が大量に寄せられた。

背格好や服装などからその女性とおぼしき人物ではないかという目撃情報だ。

ところが不思議なことに目撃された場所はすべてバラバラなのだ。

村の付近から数キロ離れた隣の村まで様々なところで目撃されたのだ。

警察は目撃情報を基に捜索するがその女性らしき人物は発見できなかった。

しかし、その後の警察の話で奇妙なことがわかった。

目撃された現場近くにはご家族が書いた張り紙が貼ってあって鉛筆で一言こう書かれていた。

「うそつき」

女性は未だに見つかっていない。ご家族も地元民も女性のことは諦めている。

女性が残したと思われる「うそつき」とはいったいどういう意味なのか謎のままだ。

しかし、女性が行方不明になってからひとつの噂が流れた。

実のところご家族はそれほど女性を大切にしておらず、いつも邪魔者扱いしていたそうだ。

女性が行方不明になったのは事故か自殺か、それとも殺されたのかは今もわかっていない。
スポンサーリンク
スポンサーリンク