【実話怪談】オレオレ詐欺より怖い!!「オレ」を名乗る電話の相手とは!?

オレオレ詐欺 振り込め詐欺 実話怪談 電話

画像:Amaya & Laurent on flickr

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「振り込め詐欺」は通称「オレオレ詐欺」とも言われている。

オレオレ詐欺は、電話などで相手をだまして金銭を振り込ませる詐欺行為だ。

相手はお年寄りや独り身に多いと言われている。

犯人(単独もしくは複数)は、相手の孫や息子・娘を名乗る事が多い。

犯人は相手の親族になりすまして電話口で「すぐに金が要る。助けて!」などと言って相手を困惑させる。

困惑した相手は親族(孫・息子)が困っていると解釈し、犯人の言うがままに指定の口座に金銭を振り込んでしまうのだ。これがオレオレ詐欺の手口だ。

これはオレオレ詐欺が認知されるようになった2000年初頭に体験した話だ。

当時、俺は大学浪人1年目で将来の不安や周囲の変化に戸惑っていた。

浪人の遅れなど長い人生から見れば大したことではない。しかし、当時の俺にとっては焦りがあった。俺以外の同級生は皆大学生なり自分の人生の道を歩んでいた。

俺だけが取り残されていた。

浪人生活中に塾やバイトに明け暮れたが思うような成績は出なかった。物事がうまくいかずに腹を立てたこともあった。そのたびに家族にあたった。

家族との仲も次第に悪くなり、俺はある日に家出した。

しかし、家出しても行くところはなかった。地元の友達は皆上京して一人暮らしをしていた。誰も頼る人がいなかった。

しばらくして俺は祖母の家に向かった。バイクを走らせれば実家から一時間ほどの距離だった。

祖父は他界して祖母は一人暮らしだった。70歳を過ぎた高齢だ。

祖母とは一年ぶりだった。祖母の家は人里離れた郊外で、山や川など自然豊かな土地だった。

俺は祖母の家のインターフォンを押した。祖母が出迎えてくれた。しかし、その表情は驚きを隠せないようだった。

俺はとにかく事情を説明して家に泊まらせてくれと祖母に頼んだ。

すると祖母は意外なことを口にした。

「おまえ、今電話で話してたじゃないか?」

俺は驚いた。電話など祖母に掛けていない。掛けたとしてもそれはかなり前の事だ。

俺は祖母に事情を聞いた。

祖母の話では先ほどまで俺と家の電話で会話していたそうだ。それも20分以上話していたという。

俺はピンと来た。それは今流行っているオレオレ詐欺ではないかと思ったのだ。

孫の俺としばらく会話していない祖母を騙そうと誰かが電話をかけてきたのではないかと考えた。

俺は祖母にオレオレ詐欺ではないかと説明した。

しかし、祖母の話ではお金を振り込んで欲しい態度はなかったという。それどころか身体や物取りの心配までしてくれた。

その電話の最中にインターフォンが鳴り、俺が出たので祖母は驚いたのだ。すでに電話は切られていた。

不思議な話と思いながら俺はバイクを玄関先に停めて祖母の家に入った。

祖母は暖かく俺を迎えてくれた。俺の悩みや不安を聞き入れてくれた。俺は安心して祖母の家で眠った。

翌日、事件は起きた。

俺のバイクが何者かにナイフのようなもので傷つけられていたのだ。

それは闇雲に傷つけたわけではない。よく見ると文字のように見えた。

俺はナイフで書かれた文字の意味にゾッとした。そしてすべてを理解した。

ナイフでこう書かれていたのだ。

「ジャマするな」

これは俺になりすまして祖母に電話を掛けてきた犯人からのメッセージだった。

これは推測だが、犯人は俺が来る前にすでに家の中に隠れていたのではないか。

携帯電話から家の電話にかけて祖母の注意をそらしている間に家に侵入した。

犯人は電話の会話の中で物取りの話を持ち出して、祖母から通帳の隠し場所を聞き出そうとした。

その時に本物の俺が祖母の家に来たことで犯人はその場から逃げ出すしかなかった。

しかし、気の収まらない犯人は俺に嫌がらせのようにメッセージを残したのだ。

犯人はなぜナイフを持っていたのだろうか。

もしかしたら正体がバレた時に祖母を殺そうとしていたのかもしれない。
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