【実話怪談】仲良し夫婦の部屋から聞こえる壁を叩く音!背筋も凍る正体とは!?(1/2)

実話怪談 アパート 隣人

画像:Yusuke Umezawa on flickr

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20代前半頃の話です。私は新卒で入った会社を2年ほどで辞めました。

営業職であった私の仕事はノルマに追われて毎日が終電で帰る日々でした。加えて会社の先輩方には怒鳴られいびられる現場でした。肉体的にも精神的にも限界を超えていました。

次の就職先を見つけて辞めるべきでしたが、追い詰められていた私にはそんな余裕はありませんでした。会社を辞めてから昼間に家で過ごす日々が続きます。その時に体験したアパートの隣人の話です。

私のアパートの部屋は一階です。3つの部屋が横並びして私の部屋は中央に位置しています。

部屋の両隣にはすでに人が入っており、一部屋には独身のサラリーマン、もう一部屋には1組の夫婦が住んでいました。夫婦には最近赤ん坊が生まれ3人暮らしでした。

しかし、私は奥さんとほとんどあったことがありません。夫婦がアパートに引っ越してきた際の挨拶回りと廊下で数回すれ違っただけです。またいつも下を向いて歩くため奥さんの顔もハッキリと認識していませんでした。

対照的に旦那さんは明るくまじめな方でした。時々、朝駅のホームで顔を合わせてもそれほど親しくない私に話しかけ、陽気に冗談を言ったりします。会話はほとんど務めている会社の話に終始し、家庭の話はしません。むしろあえて避けていたのかもしれません。

私が会社を辞めた後は会っていません。おそらく旦那さんも最近私と駅のホームで会わないと思っているかもしれませんが、隣人とはいえ立ち入ったことに首を突っ込むことは言ってきませんでした。

私は昼間の面接や会社訪問以外ほとんど家の中にいました。余計な出費を抑えたかったことと知り合いに会ってわざわざ説明するのも面倒だったからです。隣人の旦那さんと偶然出会えば気まずい思いをするのはわかっていました。そのため食事も深夜のコンビニで明日の食糧を調達する日々でした。

会社を辞めてから家に引きこもるようになったある頃から私は奇妙なことに気付きました。昼間の隣人夫婦の部屋から物音が頻繁に聞こえてくるのです。それも一日に何度も壁に叩きつけるような音でした。

音は夕方近くになると鳴りやみました。それは周囲の住民の目を気にしているようでした。夫婦の部屋の上の階の住民もやはり独身者で昼間は居ません。昼間に人々が外出したのを見計らうようにして物音はほぼ毎日続きました。

おそらく壁を叩きつけているのは奥さんでしょう。旦那さんがいる休みの日は一切物音はしません。旦那さんが居ない平日に奥さんが部屋で一人行っているのでしょう。

何度か注意をしようと思いましたが結局辞めました。平日の昼間に私が居るのも不自然ですし、旦那さんに相談しようとも思いましたが他人の家庭に口出しするのはやはり咎めました。気にはなりましたが騒音というほどでもありませんでした。
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