【実話怪談】仲良し夫婦の部屋から聞こえる壁を叩く音!背筋も凍る正体とは!?(2/2)

実話怪談 アパート 隣人

画像:Yusuke Umezawa on flickr

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しばらくして奇妙なことに気付きました。夫婦の部屋から赤ん坊の泣き声が一度も聞こえてこないのです。それは昼も夜も同じでした。赤ん坊が生まれたことは私が会社を辞める前に旦那さんから聞いていました。しかし、一度も壁の向こうから泣き声は聞こえてこないのです。

私はその時よからぬ想像をしました。壁に叩きつけているのは赤ん坊ではないかと考えました。奥さんは極度の産後ストレスかなにかで精神的に追い詰められたと思いました。

思い返せばこれまで私が家に引きこもっている間に隣の奥さんが、昼間外出したところを見た覚えがありません。そして、赤ん坊も一度も見たことはありません。もしかすると奥さんがすでに殺してしまったのではないか、と思わずにはいられませんでした。

そんなことを考えていたある日に、夫婦は私の部屋にやってきました。旦那さんはニコニコと爽やかな態度で部屋のドアを開けます。後ろには奥さんが赤ん坊を抱きながらあやしていました。

私は驚きと共に安心しました。赤ん坊は死んでなどいませんでした。すべては私のくだらない思い過ごしだったのです。顔は奥さんの方を向いて見えませんが、赤ん坊はちゃんと奥さんの手の中にいました。

夫婦が私の部屋に来たのは最後の挨拶回りでした。聞くところによると急な仕事の都合で部屋を離れなければならないことになったといいます。

急なことであたふたしながらも私は簡単な挨拶を終えてドアを閉めようとしました。その時、私は背筋の凍る真実を見ました。

一瞬ですが、奥さんが身体を横に傾けて抱きかかえている赤ん坊の顔が見えたのです。

それは傷だらけの人形だったのです。奥さんが赤ん坊のように大切に抱きかかえていたのは人形だったのです。

夫婦が引越した後、大家さんがこっそり教えてくれました。赤ん坊は生まれてすぐに亡くなったけど、奥さんはその事実を受け入れられず一時は精神を弱めてしまった。そこで旦那さんが赤ん坊の姿を模った人形を奥さんに宛がって落ち着かせたと言います。

奥さんは言うことを聞かない人形に腹を立て乱暴に扱っていたようです。壁に叩きつけていたのは赤ん坊の人形だったのです。
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