瞬間移動で霊水を出現させた明治の超能力者!!前代未聞の超能力試験とは!?(2/2)

長南年恵 御霊水裁判 超能力者 瞬間移動

画像:Jason Bolonski on flickr

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御霊水裁判

年恵の超能力は世間や警察から受け入れてもらえませんでした。遂には医師の資格なしに治療を行ったとして詐欺行為で逮捕されました。明治33年(1900年)までに計3回も逮捕され、拘置されます。

拘置を不服とした年恵は神戸地方裁判所で再審を申し立てます。裁判の判決は「いずれも証拠不十分の無罪」でした。これが後に「御霊水裁判」と呼ばれます。

御霊水裁判は世間の注目を浴び、超能力に興味を持った弁護士たちが年恵に霊水を出現させる試験を申し込みます。弁護士立ち合いの前代未聞の超能力試験です。

年恵は事前に服を脱がされ、何も隠し持っていないことを検査されます。用意された部屋には空き瓶が用意されます。超能力に集中するため部屋には年恵だけとなりました。

数分後、部屋から出てきた年恵の手には霊水で満たされた瓶がありました。弁護士は先程と同じ瓶であることと、年恵が何も所持していないことを確認します。トリックの入る余地はありません。奇跡は成功しました。

瓶と霊水はすぐさま調べられましたが怪しい痕跡はありませんでした。年恵は弁護士たちの厳しい立ち合いのもと瞬間移動の奇跡を起こしたのです。

年恵は霊水が病を治すこと、自分の超能力が本物であることを主張しました。弁護士たちは年恵の超能力を認めざるおえませんでした。

当時の新聞は年恵の超能力を大々的に報道しました。世間に超能力の存在を示したあと年恵は超能力実験の7年後の1907年に永眠します。43歳の波乱万丈の生涯を終えたのです。

超能力

彼女が起こした瞬間移動の超能力は本物だったのかトリックだったのか今では知ることはできません。しかし、明治という時代に翻弄された女性であることは間違いありません。

実は明治に入るとこうした奇跡や怪奇現象の類いは厳しく罰せられていたのです。文明開化の新しい時代に超能力を認めるわけにはいかなかったのです。彼女の罪状が医師の資格を持たないで治療を行った、というのも後付けでしかないのです。

時代が移り変わった明治の時代に長南年恵のような超能力者は混乱の対象とされてしまったのです。しかし、新しい時代に対処できない人々は年恵の超能力を信じたことでしょう。彼女には一定の支持者もいたからです。

そんな人々の思いを受け止めながら彼女は時代と戦ったのです。彼女が超能力者として活動したのはそんな人々と共に新しい時代を生き抜こうという強い信念があったからなのかもしれません。

参考サイト:
超常現象の謎解き
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