【実話怪談】引越した先のアパートで体験した世にも奇妙な隣人!!(2/2)

実話怪談 アパート 騒音

画像:Amer Jazaerli on flickr

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さすがに毎日のように物音に悩まされると体力は落ち、顔や身体はゲッソリと痩せ細ってしまいました。精神的にも落ち着かず、少々のことで苛立ち、ミスも目立つようになり、営業成績は落ちる一方です。

ある日、我慢のできなくなった私は、深夜の物音がはじまると左隣の部屋の住人を呼び出しました。我慢の限界を迎えたのです。

しかし、インターフォンを押してもドアを叩いても反応はありませんでした。通常であれば大家さんに連絡して事情を話すのが筋ですが、この時の私はそんなことにも頭が回らないほど切迫していたのです。精神もボロボロの状態でした。

何度インターフォンを鳴らしても返事はありませんが、先程まで物音がしていたので居ないわけありません。居留守をしているのだと思い、直接ドアを叩き、大声で呼び出しました。しかし、反応はありません。

寝不足から正常な判断のできない私は、先程よりドアを強く叩き、大声で相手を呼びました。考えられない行動ですが、当時の私は必至だったのです。

やがて私の右隣の住人が外の異様に気づいて出てきました。好青年の長身の男です。彼もさすがに私の様子がおかしいと思ったようで慌てて現れたようでした。彼はドアを叩く私を後ろから押さえつけ、落ち着くように私をなだめます。

私はこれまでの経緯を彼に話しました。毎夜に続く物音に抗議するためと事情を説明しました。すると彼は興奮する私に向かって静かに話し始めました。

「もうそこには誰もいませんよ。」

事情が呑み込めない私に彼ははじめから話してくれました。彼によると右隣の部屋はその昔、酒で暴れるタチの悪い男が住んでいましたが、心臓発作が原因で急死します。

部屋は何年か空けていたのですが、部屋を改装して新たに人を受け入れるようにしました。しかし、その部屋の住人は毎夜のようにうなされ、短期間の内に何人も部屋を後にしていきました。

原因は不明ですが、部屋の住人はみるみる痩せていき、生気が無くなったようにして部屋から退去していきました。中には夜逃げ同然に逃げるように去っていった人もいたようです。先日、あの痩せこけた住人も部屋を去っていたのです。

この現象はその部屋だけに止まらず、その部屋の住人が去ると今度は隣の部屋にまで奇怪な現象が起こりはじめるのです。それが私の住んでいる部屋でした。

その後、私はすぐアパートを引き払い部屋を出ました。数年後に一度だけアパートの場所に行ってみるとそこにはもう別の建物が建てられていました。どうやらアパート経営はうまくいかず、取り壊されたと風の噂で聞きました。あの物音が幽霊の仕業だったのか、今では知ることもできません。
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