【実話怪談】奇妙な一夜の話!!この世のものではないモノを見てしまった!?(1/2)

実話怪談 旅行 恐怖体験 幽霊

画像:Andris on flickr

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学生時代の夏休み、私は一人で中部地方一帯を旅行した。学生の身分から金のかからない貧乏旅行だったが、それなりに充実した旅だった。風景やその土地でしか体験できない経験をして私は満足だった。しかし、一番印象に残っているのはある旅館の奇妙な一夜だった。

長野県S市X町に辿り着いた俺は、一軒の古びた旅館を見つけた。中部地方を回るというだけで、何の計画も無かったため旅館の予約等もしていなかった。またホテルより旅館の方が場合によっては安いこともあった。

その旅館は町からかなり離れ、バスも2~3時間に1本という交通も不便な場所だった。森の中にポツンと一軒あるような静かなところだ。旅館の受付には女将と思われる女性が丁寧に出迎えてくれた。明るく気さくそうな女将だった。

私が通された部屋は和室の一人部屋だった。周りが木に覆われているため太陽の光が入ってこないようで、何となく薄気味悪い感じがした。また壁には所どころにヒビが入り、壁紙も茶色に変色していた。それでも料金の安さに私は惹かれ、ここに一泊することにした。

夜になるとますます不気味な感じが漂う。外は街灯もなければ月の光も届かない。風が吹けば木々の擦れる音が耳に入るほど静かな場所だった。嫌な雰囲気を感じた私は眠ることにした。明日早くに旅館を出ると決めた。

しばらくすると何かが蠢くような物音が聞こえた。それははじめ風が窓ガラスに当たった音と思った。風が止めば音も治まると思ったが、音はだんだん大きくなり私は異変に気付いた。ガラス窓はバリバリと音を立てた。もはや風ではなかった。

私は布団から飛び上がり、パッと部屋の隅に目を向けるとそこには、長袖、長ズボンを着用した女性が目の前で立っていた。状況を理解することはできなかったが、「この世のものではないモノを見てしまった」と気づいた。
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