行方不明者は誰も知らない!?サスペンス映画より謎に満ちたパリ万博事件!!(1/2)

映画 バニー・レークは行方不明 チェンジリング 都市伝説 パリ万博事件

画像:tinanwang on flickr

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サスペンス映画

サスペンス映画は、観客を不安や緊張、あるいは精神を不安定な心理状態に誘うように描かれたものです。観客を「ハラハラドキドキ」の緊張状態にさせて、一気に謎解きに向かわせてスッキリさせるような手法は、物語作品などで多く用いられる手法です。

特に、主人公が信用のおけない人物とわかると、観客は物語の世界にのめり込んで最後の結末まで目が離せないようになります。それは、主人公が真実を語っているのか、それとも嘘をついているのかわからなくなるような「疑惑」が観客に生まれたという状況です。

主人公がはじめから、あるいは途中から観客に疑われるように描かれている映画の代表作に『バニー・レークは行方不明』『バルカン超特急』『チェンジリング』などがあります。

これらの映画は、観客に、主人公は信用ならない、または嘘をついているのではないかという疑惑が生まれるように巧みに描かれています。観客は真実を知ろうと物語の結末まで釘付けとなって映画を観ることになります。

これは映画や小説の世界であって、現実には起こりえない架空の設定で描かれていますが、実は19世紀の終わり頃、まるでサスペンス映画さながらに謎に満ちた事件がありました。それは、パリで行われた万博での出来事です。

パリ万博事件

1889年にパリで万国博覧会(万博)が開催されます。参加国30ヵ国以上の世界的なイベントです。パリの街は万博を一目見ようと集まる旅行者で溢れていました。その中には、インド訪問からパリに寄った母娘2人の旅行者の姿もありました。

母娘2人は、パリ万博を観覧しようと、開催地近くのホテルに宿泊します。宿帳に名前を記入してから部屋に案内されて一息ついた時に、母親は身体の変化に気付きます。

次第に母親の体調は崩れていきます。心配した娘が、医者を呼ぶためフロントに連絡します。やがて医者がホテルに呼ばれ、ベットに横たわる母親を診察します。医者は母親の診察を終えるとホテルの支配人と話し込み、そして娘にある仕事を与えます。

医者は娘に病院から薬を取ってきてほしいと頼みます。医者は、母親の容態はあまりよろしくなく、緊急に薬がいるが、この場を離れるわけにはいかないとして娘に伝えます。

娘は母親のために病院に急ぎます。しかし、周りの対応が遅れたことでホテルから病院までの往復にかなりの時間を要することになりました。娘は薬を持ってホテルに到着するとそこには母親の姿はありませんでした。

それどころかホテルのフロント係も支配人も母親の存在を知らないと言うのです。ホテル側は宿泊客は、はじめから娘1人であり、ホテルの宿帳にも娘の名前1人しか明記されていないと主張するのです。母親の名前も存在も跡形もなく消えてしまったのです。

娘は母親を診察した医者にも尋ねましたが、そのような母親は知らないと言われ途方に暮れます。それから警察から大使館まで出向きますが、娘の言葉に耳を傾ける者はいませんでした。母親の物的証拠ともなる荷物も消えていたため、証明はできません。

母親の存在を証明することもできず、周囲からは彼女を嘘つき、居もしない母親をでっち上げた狂人として扱うまでになりました。娘は、精神の病んだ人として、本国へと強制送還され、精神病院に入れられてしまうのです。
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