悪魔祓いの儀式から生まれた国民的行事!?日本人が知らないハロウィンの起源!!(2/2)

ハロウィン 都市伝説 起源

画像:Cristian Iohan Ştefănescu on flickr

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ハロウィンとキリスト教

その後、キリスト教の繁栄からケルト人の風習は廃れていきます。キリスト教は唯一絶対のひとつの神を信仰する一神教です。多神教を信じるケルト人と一神教のキリスト教では教義の違いから争いが絶えず、遂にケルト人の風習は次第にキリスト教に侵食されていきます。

しかし、ケルト人の収穫祭や悪魔祓いの儀式の風習は途絶えましたが、ここで思わぬ展開を見せます。それはキリスト教の祝祭の一部として取り込まれていくようになるのです。

キリスト教(カトリック教会)では、11月1日を「諸聖人の日」とするお祝いの日があります。キリスト教に関わるすべての聖人と殉教者を記念する日です。ケルト人がキリスト教に取り込まれるうちに、キリスト教の諸聖人の日とケルト人の風習の時期が重なったことで、風習の形だけが残ったという説があります。

つまり、ケルト人の風習は、諸聖人の日の前夜祭「ハロウ・イブ(Hallow Eve)」という形で偶然残されたということです。後にこれが、ハロウィンと呼ばれるようになります。

ただし、ケルト人の風習がキリスト教に取り込まれた経緯には諸説あります。その経緯には謎が多く、他にも、ケルト人をキリスト教に取り込むためにあえて風習だけ残した、という考えもあるようです。

こうしてハロウィンは、ヨーロッパではじまり、特にアイルランド・スコットランド・ウェールズなどで広がりました。この頃になると我々の知っているお化けの仮装で家々を訪れる子供たちの原形が出来上がっていきます。ケルト人の風習は形だけ生き続けるようになったのです。

ジャック・オー・ランタン

カボチャの中身をくり抜き、お化けの顔を模って、中からろうそくを灯したカボチャのお化けを「ジャック・オー・ランタン」と呼び、ハロウィンの日に見られる定番のアイテムです。まるで夜を照らすランプのようです。

このジャック・オー・ランタンにも由来があります。元々はアイルランドでカブを魔除けに使われたのがはじまりとなります。

アイルランドに住む悪賢いジャック(伝説上の人物)は、知恵を使って巧みに悪魔を騙します。ジャックは、自分が死んでも地獄に堕ちないように悪魔と契約を結びます。

ジャックは死後に天国に行けると思いきや、生前の行いの悪さから天国に行くことができなくなりました。また、悪魔との契約から地獄へ行くこともできません。天国にも地獄にも行けなくなったジャックはこの世とあの世をさ迷うようになります。

その時、暗闇を歩くジャックが片手に掲げていたのが、カブをくり抜いて、ろうそくを灯したランタンでした。いつしかこのランタンは魔除けとして人々に伝わり、今ではハロウィンを象徴するまでになりました。

ハロウィンがアメリカに伝わるとカブに馴染みのなかったアメリカ人は、カブの代わりにカボチャを使用するようになります。それが日本に伝わり、ハロウィンといえばカボチャというようになったのです。

まとめ

日本で流行っているハロウィンは、起源まで遡るとその風習の意味とはまったく異なるものとなります。ケルト人からキリスト教へ、キリスト教からアイルランドやアメリカに伝わり、今では日本で仮装をメインとしたイベントへと様変わりしてしまいました。

日本でのハロウィンはこれからも独自に進化し、「日本版ハロウィン」として定着していくことでしょう。しかし、ハロウィンを行う際には、その原点を忘れないようにしましょう。この日は、あの世とこの世が曖昧となります。悪魔に魂を取られないように気をつけてください。

参考サイト:
日本文化研究ブログ
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