人造人間ホムンクルスを研究する錬金術師!?医学界の異端児パラケルスス(1/2)

錬金術 パラケルスス ホムンクルス 人造人間

画像:Amelia Whelan on flickr

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錬金術と言って思い浮かぶのが、物質を金銀に変成される術、または物質を自由に変形させる術と思う方もいるかもしれません。しかし、本来の錬金術とは、物質に限らず、人間の肉体から霊魂まで対象にした万物の変化を実現させる学問のことなのです。

錬金術の最終目的は人間の不老不死です。錬金術では、物質を金に変えたり、不老不死にする薬を賢者の石と呼びます。

この賢者の石を作り出す研究過程から様々な学問の基礎が生まれます。特に後世の学問に影響を与えたのが、ヨーロッパで活躍した錬金術師パラケルススです。パラケルススは元々医者でしたが、化学から錬金術までその研究分野は多岐に渡ります。

その業績からパラケルススは、医化学に革新をもたらします。しかし、それだけに満足せず、人類の夢でもある不老不死を実現させる賢者の石の研究に没頭します。そして遂には、ホムンクルス(人造人間)の完成に至ります。

錬金術

錬金術のはじまりは、古代ギリシャまで遡ります。哲学者アリストテレスは、この世は4つの元素(火、風、水、土)で構成されていると考えました。そこから他の物質から金銀を変成させる研究が行われました。これが錬金術のはじまりです。

その後、錬金術は世界中に広がります。錬金術の研究は、その地域ごとに発展し、化学、医学、哲学からスピリチャルまで多くの学問に影響を与えます。実際に錬金術の研究過程から現在でも使われる化学薬品が発見されています。

また錬金術は物質の変成に止まらず、人間の生死観や霊魂(スピリチュアル)の考えにも影響を及ぼしました。すべてが元素で説明できるならば、人間やこの世界の仕組みに疑問を持った錬金術師もいました。

そのような錬金術師たちが考えたのが、賢者の石という不老不死の研究でした。物質に限らず、万物を作り出す錬金術で人間の霊魂や人造人間ホムンクルスを生み出そうとしたのです。その一人が、パラケルススです。
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