人造人間ホムンクルスを研究する錬金術師!?医学界の異端児パラケルスス(2/2)

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画像:Amelia Whelan on flickr

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パラケルスス

16世紀に活躍したパラケルススは医学界の異端児でした。当時の医学の常識を否定し、独自の医療方法を唱えました。それが錬金術の研究から作り出された薬品の導入でした。

パラケルススは錬金術の力を医療に応用したのです。この場合の錬金術とは化学を指します。化学療法や化学薬品を発展させた功績から医化学の祖と呼ばれるようになります。

のちにわかることですが、錬金術のほとんどは化学でした。当時は錬金術も化学も混同していました。パラケルススが錬金術そのもので治したわけではありません。

しかし、錬金術の力を信じたパラケルススは医療に飽き足らず、神の領域に足を踏み込もうとします。それがホムンクルスの製造です。

ホムンクルス

ホムンクルスは、錬金術から生まれた人造人間です。パラケルススは、ホムンクルスの製造に成功したといわれています。彼の著書にはホムンクルスの製法まで書かれています。

その製法は奇怪なものです。まず蒸留器に人間の精液を入れ、40日間密閉します。同時に数種類の薬草も入れるともいわれます。その後、人間の血液を毎日注入し、常温で保存します。40週後には人間の子供が完成するというのです。

完成したホムンクルスはフラスコ内でしか生きられず、まるで小人のような容姿といわれます。この製法は、人間の作り方ではなく、霊魂の作り方とも考えられています。

パラケルススは、錬金術を駆使して医学界に新風を巻き起こしましたが、残念ながらホムンクルスの製法には失敗したと言えます。なぜなら、この製法で成功した者は彼以外ひとりもいないからです。

まとめ

錬金術による不老不死の賢者の石は、失敗に終わりました。しかし、その研究過程では、後世に残る医療の発展もあったことは事実です。それだけでなく、様々な学問の礎を築いたことは確かと言えるのではないでしょうか。
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