退行催眠から前世の記憶が蘇った!?ブライディ・マーフィー事件(1/2)

退行催眠 輪廻転生 ブライディ・マーフィー 前世 前世療法

画像:viviannedraper on flickr

スポンサーリンク
死んだ者の霊魂が、この世に生まれ変わることを輪廻転生と言います。現在、生きて人生を送っている世界を現世と呼び、それより前に生きた人生を前世と呼びます。霊魂は、何度でもこの世に転生するという考えです。

しかし、我々に前世で送った人生の記憶はありません。死んだ霊魂が、この世に転生する際、前世の記憶は失われると言われています。ところが、この考えを覆すほどの大事件がアメリカで起こりました。

ひとりの女性が自分の前世を語り始めるというショッキングな事件が起こったのです。アメリカでは、ライディ・マーフィー事件と呼ばれ、様々な憶測が飛び交いました。
今回は、ライディ・マーフィー事件を紹介します。

ライディ・マーフィー事件

1952年アメリカのコロラド州のアマチュア催眠術師モーリー・バーンスタインは、地元の29歳の主婦ヴァージニア・タイに催眠術の実験を呼びかけます。モーリーが行ったのは退行催眠でした。

退行催眠とは、催眠療法の一つです。相手を催眠にかけて年齢を退行させ、過去の記憶を引き出し、そこからトラウマを治療する療法をいいます。ヴァージニアの場合は、29歳から年齢を遡らせ、本人も完全に忘れている記憶を甦らせようと試みました。

ところが、そこで思わぬ事態が発生しました。これ以上遡ることのできない年齢に差し掛かってもヴァージニアは過去の出来事を語り始めたのです。それはヴァージニアのこれまでの人生とおよそ関係のない時間と場所でした。それどころか本来の年齢以上のことを思い出したというのです。

ヴァージニアは自分と関係のない人物の過去を語りました。自分は、19世紀のアイルランド人女性であり、名をブライディ・マーフィーと名乗りました。催眠に掛けられたヴァージニアに、ブライディという名の女性の人格が乗り移り、口調までも変わってしまいます。

アイルランド訛りの英語から語られるのは、ライディ・マーフィーの過去でした。彼女はアイルランド南部のコークで生まれ、20歳で弁護士の夫と結婚し、ベルファスト(北アイルランドの首都)のドゥーリ―通りで暮らしていたと言います。

彼女は自分の死とその後の死後の世界も語り始めます。1864年の日曜日に66歳で死を迎え、その後に行われた自分の葬儀の一部始終を見ていたというのです。

催眠を掛けたモーリーは驚愕します。ヴァージニアの語る内容は詳細であり、また独特のアイルランド訛りで話し、知識も豊富で現地の歌も歌えたからです。ヴァージニアはこれまでアイルランドを訪れたことはありませんし、関連する書籍も読んだことも所持したこともありませんでした。

この事実を発表すると、瞬く間にアメリカ中で前世や輪廻転生に興味を持ち始める人が続出しました。さらに、催眠の録音記録を公表すると、その真偽を巡って大論争が巻き起こりました。

この騒動は、ヴァージニアの前世の名前から取って、ブライディ・マーフィー事件と呼ばれるようになります。
スポンサーリンク
スポンサーリンク