退行催眠から前世の記憶が蘇った!?ブライディ・マーフィー事件(2/2)

退行催眠 輪廻転生 ブライディ・マーフィー 前世 前世療法

画像:viviannedraper on flickr

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真偽

ブライディ・マーフィー事件は過熱し、その真偽を確かめようとする動きが出始めました。しかし、100年前の、それも他国アイルランドの事情を知るものはいません。現存する資料等もほとんど残されていなかったなか、調査は行われました。

ヴァージニアが催眠で語ったブライディ・マーフィーも彼女の夫の資料も発見されませんでした。しかし、それでも彼女が嘘をついているとは断定できません。資料の紛失や事情により記載されなかったという可能性もあるからです。100年前の資料では真実性は薄いのです。

調査では、ヴァージニアの語る前世の記憶に信憑性はありました。彼女が語ったアイルランドの街や建物などは100年前に存在していました。これは前世の記憶を証明する確実なものでした。

しかし、同時に前世の記憶ではないものとされる事実もありました。彼女の話では、夫は弁護士ということですが、当時の弁護士名簿に夫の名前はありませんでした。また市の人名録にも彼女の家族は登録されていなかったのです。

極めつけは、彼女が夫と一緒に住んでいたというドゥーリ―通ですが、こちらも存在しませんでした。

ヴァージニア・タイが催眠で語った話には、真偽が混同していました。ブライディ・マーフィーという架空の存在を作り出し、嘘を言っていると思われましたが、彼女は確かにアイルランド訛りの英語と知るはずもない知識や歌を披露しました。

しかし、前世の記憶を証明するための証拠には至らず、結局は彼女の頭の中で作った創作という結論で幕は閉じられました。しかし、その事件後に新たな発見が注目を浴びます。

前世療法

1986年、アメリカの精神科医ブライアン・L・ワイスは、催眠療法のなかで、人間には前世の記憶が存在し、それが現在本人が抱えている精神の病の治療に役立つという発表をしました。その後、催眠で前世の記憶を持つ患者が現れはじめ、前世療法が生まれます。

前世療法は、霊魂の転生があるものとして、患者を前世の記憶まで退行させ、心的外傷を取り除くという療法です。モーリーが行った催眠術は、前世療法であり、はじめて成功した例だったのかもしれません。

しかし、前世療法には批判も多く、一概に前世の記憶とは言えないという見解もあります。それは、人間の未知なる能力が関係していると言われています。未知なる能力とは、人間の脳です。

未知なる能力

人間は無意識に、自分でも気づかないうちに知識を覚え、技能を習得しているという説もあります。ヴァージニアの前世療法でも、アイリランド訛りの英語を話せたのも、現地の歌を歌えたのも無意識に脳が勝手に覚えており、催眠術によって一気に解放されたという見方もできるのです。

ヴァージニアはアイルランドに行ったこともなければ、関連した書籍も読んだことがありません。まして、話すことは不可能です。

しかし、彼女が気づかない内にアイルランドの知識に触れ、アイルランド訛りの人物と接触し、無意識で脳が習得していたと考えることもできるのではないでしょうか。それほど人間の脳は未知の能力に溢れていると言えます。

おそらく彼女が語ったブライディ・マーフィーは、アイルランドに関係した書籍や他人の話から持ってきた他人の記憶という考えもできるのではないでしょうか。アイルランドの小説などを本人が気づかないうちに記憶し、それを前世と勘違いしたのです。

あくまでも予想ですが、こうした偶然が、ブライディ・マーフィー事件を引き起こしたのではないでしょうか。
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