女呪術師ウラ・フォン・ベルヌス!遠隔で人は殺せるか!?(2/2)

ウラ・フォン・ベルヌス 呪術師

画像:Joe Jungmann on flickr

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死皮人形

ウラ・フォン・ベルヌスの呪いの方法は様々で、その中には、人形臓針と呼ばれる人形を使った呪術があります。本人に見立てた人形を使うところが、日本の丑の刻参りと同じですが、こちらの呪術はまた一味違った方法で相手に呪いを掛けます。

丑の刻参りに必要な物は藁人形と呪いを掛ける相手の髪の毛といわれています。しかし、彼女が使用するのはただの人形ではありません。死皮人形といわれる生き物の内臓から作られる特殊な人形でした。

死皮人形とは、カラスやハゲタカの内臓、罪人の爪、墓場の土が人形の中に埋め込まれ、さらに罪人の死体から切り取った皮膚を包んだ人形といわれています。悪魔と交信し、呪いを掛けるには、これほどの手間が必要ということでしょうか。このような不気味な材料を悪魔は好むようです。

そして、呪いを掛ける相手の写真と魔剣が揃えば準備はできました。彼女が悪魔を呼ぶ呪文を唱え、写真に魔剣を突き刺します。死皮人形には、彼女の指から流れた血で心臓部分に×印を刻み、中心地に針を突き刺します。この方法には、日本の丑の刻参りと酷似している部分も多々あるようです。

殺人未遂事件

静かな町の一角でこのような呪術が行われていることは誰しも想像しなかったことでしょう。しかし、人を呪い殺すウラ・フォン・ベルヌスの存在は世間に知られることとなります。そのキッカケは彼女自身の呪いの失敗でした。

1982年、西ドイツの南部ランツベルクの町で殺人未遂の2人が逮捕されます。事件は、ハンネローレ・エップという人妻と、その不倫相手によって企てられました。2人が殺そうとした相手は、ハンネローレ・エップの夫ハインリッヒでした。夫が邪魔になったことで妻が殺人を計画したのです。

しかし、妻は自分たちの手で夫を殺すことに迷いがありました。夫を自然死や事故死のように、自分たちが疑われない方法を模索していたのです。不倫をしている妻の夫が不自然な死に方をすれば疑われるのは当然だったからです。

そこで妻は自分たちが疑われない方法を思いつきます。それは呪術師ウラ・フォン・ベルヌスの呪いで夫を殺す計画でした。2人は呪術師に夫を呪い殺すように依頼します。それを受けた彼女は、3ヶ月以内に夫を交通事故で死亡するように呪いを掛けます。

しかし、呪術師が呪いを掛けたにもかかわらず、夫は4ヶ月以上も生き続けたのです。この状況に妻は呪いが失敗したのだと焦ります。焦った妻は、自分たちの手で夫を殺すことに計画を変更します。

薬で意識を失った夫ハインリッヒを無理やり運転席に乗せてそのまま池に車ごと落とそうとしますが、間一髪のところで夫は急ブレーキを踏み助かります。その後、夫の通報により妻と妻の不倫相手は逮捕されます。

この時、2人はウラ・フォン・ベルヌスに呪いを依頼したことを供述します。これにより世間に呪術を生業とする闇社会の存在が明らかとなったのです。

まとめ

事件の参考人としてウラ・フォン・ベルヌスは警察から事情聴取を受けます。表に出た彼女はごくごく普通の小柄な女性でした。56歳だった彼女は、それまで数多くの人間に呪いを掛け、そして20人以上を呪い殺してきました。今回がはじめての失敗ということです。

しかし、彼女が罪に問われることはありません。彼女は相手に指一本触れておらず、また呪いを立証することはできないからです。彼女自身、呪いを掛けた相手は悪人ばかり、と罪の意識も無いと語ったそうです。

現代の世に呪いが本当にあったのでしょうか。それは彼女と彼女の依頼主しかわからないことです。
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