【実話怪談】お前を待っていた!地縛霊の復讐に巻き込まれた話(2/2)

地縛霊 エレベーター 復讐

画像:Steve Snodgrass on flickr

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先に倉庫を使う者がいたことに私は安心しました。扉を開けて女性に話しかけます。私の存在に気付いた女性は、驚きながらも落ち着いた様子でした。

その彼女は他の部署の人間であったため、私は顔を知りませんでしたが、長くここに勤めていると彼女は答えました。私と同じく書類を探しに地下倉庫にやってきたと言います。私と彼女は一緒に目的の書類を探すことにしました。

しばらくして、お互いに必要な書類が見つかると私たちは倉庫を後にし、扉を閉じてエレベーターに向かいました。すると、後ろから私を呼ぶ声が聞こえてきたのです。廊下は真っ暗のため相手の姿は見えません。

その声に彼女は驚いたのでしょう。私の腕を掴んでエレベーターに向かって走り出したのです。私は何が何だかわからないまま彼女に連れられるままエレベーターに向かいました。後ろから私を呼ぶ声が響きます。その声に私は聞き覚えがありました。

エレベーターは開き、私たちが乗り込もうと前を向いた瞬間、声の相手がわかりました。私を呼んでいたのはOさんだったのです。Oさんは真っ青な顔で息を切らしながらこちらに向かって走ってきたのです。

「行くな!こっちに来るんだ!!」

私はOさんの言葉に頭が真っ白になりました。不意に現れた彼にも驚きましたが、この言葉の真意もわからなかったからです。

私が戸惑いながらもエレベーターの扉が閉まろうとした時、私の腕を掴んでいた彼女が、私から離れ、彼の元に歩み、エレベーターを降りたのです。扉が閉まる寸前に、彼女は後ろを振り向き、私に向かって笑ったのです。

エレベーターは地上に向かう中で、事の一部始終を思い返していました。彼が言った「逃げろ」とは何だったのか。そして彼女がエレベーターを降り、そして私に向かって笑ったことにも謎が残りました。異様な状況には間違いありませんでしたが、私はただただ呆然とするだけでした。

しかし、翌日にはその真実を知ることになります。地下の廊下で、Oさんは心臓麻痺により死亡していました。

これには私も恐怖を感じましたが、この時Oさんの意外な顔を知ろことになったのです。私が入社する半年くらい前に地下倉庫である女子社員が首を吊って自殺していたのです。その原因は、恋人に捨てられ絶望したことでした。その恋人というのがOさんだったのです。

Oさんは会社では真面目に働いていましたが、裏では女性社員と次々に付き合う男でした。二股、三股は当たり前だったようです。その事実を知った彼女は、彼を問い詰めたようですが、結局破局して自殺するという結末を選んだのです。

どうやらあの地下倉庫は彼が会社の女性社員といちゃつく場所だったようなのです。彼女もそこが彼との思い出の場所ということで自殺場所に選んだのでしょう。

そして、Oさんは地下に降りた私を口説こうとしたようです。彼は、私が一人になることを望み、地下まで付いてきたのです。しかし、話し声が聞こえ、倉庫の中にもうひとりいることから廊下で影を潜めていました。

ところが、倉庫から出てきたのは、死んだはずの元恋人だったことに彼は驚いたことでしょう。彼の「逃げろ」とは、私に向かって言った言葉だったのです。

そして、彼と2人っきりになりたかった死んだ彼女は、私を地上に戻し、彼に復讐をしたのです。彼の行いに、死をもって償わせたのです。

彼女は地縛霊となってもOさんが地下に降りてくることを待ち続けたのでしょう。それを叶えた私に彼女は笑みを向けたのです。
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