心優しい夫は殺し屋!?二重生活を繰り返す殺し屋アイスマン(2/2)

殺し屋 リチャード・ククリンスキー 二重生活 マフィア

画像:MockLogic on flickr

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アイスマン

ククリンスキー氏は、マフィアから金を借りている債務者から取り立てる仕事を請け負います。返済できなければ債務者の命を奪うのが、マフィアのやり方です。彼は債務者たちを脅し、返済を迫りました。そして、金を返せない債務者の命はことごとく奪っていきました。70年代には一流の殺し屋として活躍をはじめます。

彼はひとつの仕事に約5万ドルという高額な金額で仕事を請け負っていました。高額でありながらも彼を頼るマフィアや依頼者は後を絶ちません。それは、彼の仕事の鮮やかさにあり、決して証拠を残さないやり方が評判を呼びました。

無駄な動きを一切しないのが、彼の仕事の流儀でした。ターゲットに近づいたらすかさずナイフで一突きで絶命させます。また、銃殺も絞殺も巧みにターゲットの懐に入り、一気に片を付けて殺します。ある時は、ターゲットを前にして毒物をスプレーで噴射するという殺し方を実践したこともあったようです。

彼は、誰にも気付かれず、無駄な動作のない完璧な仕事を行いました。時には、警察に疑われないように、ターゲットの死体を冷凍保存し、死亡推定時刻を誤魔化したアリバイ工作も行いました。このことから「アイスマン」という異名で裏社会で知られるようになります。

二重生活

人を殺して稼いだ金でククリンスキー氏の家庭は裕福になりました。高級住宅街で家を構える中流階級の仲間入りを果たすほどです。しかし、順調に殺し屋としてのキャリアを積む彼には悩みがありました。それは、大切な家族に正体を隠していたことです。

彼は、家族と近隣住民にはビジネスマンだと嘘をついていました。それは最愛の娘たちだけでなく、妻バーバラにも隠していました。家族の幸せを考えた彼は20年以上も殺し屋の顔と普通の家庭の良き夫の顔を使い分けていました。

彼の二重生活にこんなエピソードがあります。ある日、ターゲットの男をピストルで射殺します。その日の夜、家に帰って自分が殺した男のニュースを見ながら翌日の朝に備えて、子供たちへのプレゼントをクリスマスツリーの下に並べる作業を行います。その日はクリスマス・イブでした。

残酷な殺し屋の一面と、家庭での良き夫の一面という対照的な姿が見受けられるエピソードです。

しかし、この二重生活も陰りが見え始めました。80年代に入ると仕事にミスも生じ始め、警察が彼に疑いの目を向けます。警察の捜査により彼は逮捕され、遂に二重生活も終わりを告げます。1988年に終身刑が言い渡され、2006年に刑務所内で死亡します。

彼は冷酷な殺し屋でもありましたが心優しい夫だったと妻バーバラは証言しています。果たしてどちらの顔が彼の本当の顔だったのでしょうか。

参考サイト:
世界の猟奇殺人者
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