ジャンヌ・ダルクの戦友は殺人鬼!?子供を狙う錬金術師(1/2)

英雄 殺人鬼 ジル・ド・レ 錬金術師 ジャンヌ・ダルク

画像:Roger Salz on flickr

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15世紀のフランスに存在したジル・ド・レは、貴族の出身であり軍人でした。フランスとイングランドの百年戦争では、軍人として活躍し、フランスの英雄ジャンヌ・ダルクをサポートするなど功績を挙げました。

しかし、戦争が終わってジャンヌ・ダルクが処刑されてからは、彼の生活は荒んでいきます。故郷に戻ると錬金術をはじめ、怪しげな黒魔術師に力を求めるようになります。黒魔術師の命令により、彼は罪のない子供たちを次々と生贄に捧げていったのです。

今回はフランスの英雄から猟奇殺人鬼と変貌したジル・ド・レを紹介します。

ジル・ド・レ

ジル・ド・レ(本名:ジル・ド・モンモランシ=ラヴァル)は15世紀初頭のフランスの貴族・軍人です。幼い時から勉学に励みますが、11歳の時に母親が死去し、後を追うようにすぐ父親も狩猟中の事故で死亡します。ジルは、略奪や誘拐を行う悪名高い祖父の家に引き取られました。

大人になったジルは軍人としてフランス宮廷の出入りを認められました。軍人として頭角を現した彼は副司令官までのし上がります。異例の抜擢には祖父と彼が裏で手をまわして金を渡したともいわれています。ジルの性格形成に祖父の影響は少ながらずあったのかもしれません。

時は百年戦争の真っただ中でした。百年戦争とはフランスとイングランド王国(現:イギリス)との戦争です。14世紀中頃から続くこの戦争は、両国の王位継承や領有権の対立からはじまった戦争です。1339年から継続的に続いた戦争は1453年に終結します。ジル・ド・レが百年戦争に向かったのは1429年からでした。この頃に、神の啓示により戦争に従軍したのがジャンヌ・ダルクです。

彼とジャンヌ・ダルクが活躍したのが、百年戦争の中で起きたオルレアン包囲戦です。フランスのオルレアンで起こった戦闘です。オルレアン包囲戦で勝利を収めたフランスは、その後の百年戦争で優位に立ちます。続いてフランス中部のパテー近郊で繰り広げられた戦いでも勝利し、百年戦争の終結に貢献します。

1429年のパリ包囲戦を最後にジャンヌと別れたジルは戦争から手を引いて自身の領地に戻ります。ここまでであればジル・ド・レはフランスを勝利に導いた英雄と扱われますが、彼の人生に暗い影を落とすようになったのはジャンヌ・ダルクの処刑後からでした。
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