中南米版ヴァンパイアは生首が空を飛ぶ!?「チョンチョン」

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画像:Wuipdesign on flickr

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ヴァンパイアといえば、人間の生き血を吸うといわれ、日本では「吸血鬼」の名で呼ばれています。一度死んだ人間が何らかの理由で蘇り、不死身となります。しかし、永遠に血を吸い続けなければならず、また太陽の光を浴びたり、銀の弾丸を心臓に打ち込まれると死んでしまうという通説もあります。

ヨーロッパをはじめ世界各国でヴァンパイアに近い伝承は残されています。中南米チリのマプチェ族(アラウカーノ族)に伝わる「チョンチョン」も吸血鬼伝説のひとつに数えられます。しかし、西洋のヴァンパイアのイメージとは似ても似つかぬ恐ろしい異様な容姿をしています。

チョンチョンの身体全体が人間の頭部の形状をしており、巨大な耳を翼代わりに羽ばたかせて飛び回ります。まるで生首だけがコウモリのように夜空を飛び回るというおぞましい光景といえるでしょう。

病人の生き血を好むことから病人の家の周辺に奇声を発して飛び回ると伝わります。チョンチョンが病人の前に現れるとその人の死期が近いとされています。一説には病人の魂とチョンチョンが戦い、負けた病人は体内にチョンチョンが入り込んで血を吸うともいわれます。

これとよく似た妖怪が中国の飛頭蛮(ひとうばん)です。中国に伝わる妖怪で、日常は人間と変わらぬ生活をしているのですが、夜になると頭部だけが胴体から離れ、空中を飛び回るという妖怪です。日本のろくろ首の妖怪も飛頭蛮から由来しているとも言われます。しかし、どちらも生き血は吸いません。

チョンチョンが飛頭蛮のように人間の頭部から飛び出した妖怪かは不明です。ただ伝承では、執拗に病人の周りを飛び回ったため、チョンチョンを殺したという話もあり、すると森から身元不明の首無し遺体が発見されたとも伝わっています。これがチョンチョンと関係あるかは不明です。
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