映画『天使と悪魔』イルミナティの陰謀論を紐解く!?(1/2)

天使と悪魔 イルミナティ 陰謀論 フランス革命 ヴァイスハウプト

画像:Smabs Sputzer on flickr

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『天使と悪魔』

2009年アメリカで公開された映画『天使と悪魔』は、前作大ヒットを記録した『ダ・ヴィンチ・コード』の続編として製作されました。前作と同様に、主演はトム・ハンクス、監督はロン・ハワードが引き継ぎました。今回の敵は、バチカンを脅迫する秘密結社イルミナティです。
まずは『天使と悪魔』の冒頭部分を紹介します。

カトリック信者の頂点にいるローマ教皇が死去したことで、バチカンは新たな教皇を選出しなければなりませんでした。そんな中、次期教皇の有力候補者4人が何者かに拉致され、脅迫状がバチカンに送り付けられます。警察は、トム・ハンクス演じるロバート・ラングドン教授に専門的見地から、内密の捜査協力を依頼します。

ラングドン教授は、脅迫状を送り付けたのが、バチカンに恨みを持っていた秘密結社イルミナティと確信します。イルミナティは科学の力を信奉したため、神を崇める当時のバチカンと対立していました。イルミナティはカトリックに弾圧されて滅んだとされていました。

しかし、現代でもイルミナティの生き残りは存在しており、バチカンに復讐を企てたとハワード教授は考えます。こうしてイルミナティとの壮絶な戦いがはじまるのです。

イルミナティ

『天使と悪魔』は秘密結社イルミナティを下敷きに描かれていますが、実際のイルミナティはカトリックによる弾圧よりも、内部分裂に近い形で消滅したとされています。そこには、権力闘争や対立があったといわれます。

しかし映画と同じように現実でも、イルミナティによる陰謀論は数多存在するのも事実です。そこにはイルミナティの結社創設の経緯が関係しています。彼らは政治色の濃い秘密結社だったのです。

イルミナティは1778年のドイツで結成されます。創設に関わったのは、当時28歳の哲学専門の大学教授アダム・ヴァイスハウプトでした。ヴァイスハウプト教授は学生たちを募って理想社会の実現を目指そうとします。

ヴァイスハウプト教授が唱える理想社会とは、国家や宗教、法律、経済から自由になった世界です。それはまだ人類が社会的秩序を持たなかった原始時代にこそ理想があるとする考えでした。この考えを無政府主義(アナキズム)といいます。

イルミナティはこうした過激な考えに賛同した者たちの集まりから結成されました。それは貧しい市民だけでなく、富裕層やインテリ層などにも賛同者は多くいたようです。正規の会員でなくても、協力や出資などで彼らを支えていました。こうして会員たちは、各国に支部を構え、国家転覆を目指して暗躍します。
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