アダムには前妻がいた!?人間の子供を襲う悪魔リリス!

アダム 悪魔 リリス 旧約聖書 創世記

画像:Rusty Clark ~ 100K Photos on flickr

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アダムとイヴの物語をご存知ででしょうか。神は、最初の人間アダム(男)を創造し、次にイヴ(女)を創り出します。彼らには、楽園エデンを与えました。そこではひとつだけ守らなければならない命令がありました。それは知識の実だけは食べてはいけないというものでした。

しかし、イヴは悪い蛇に唆され、知識の実を食べ、アダムにもそれを勧めてしまいます。神の命令を破って知識の実を食べた2人は楽園エデンを追放されるのです。これが旧約聖書の『創世記』に描かれているアダムとイヴの物語です。

しかし、中世のヨーロッパでアダムとイヴの物語以前の話が議論されます。そこでは、イヴが創造される前に、アダムの最初の伴侶リリスの存在が浮き彫りになりました。それまでの民間伝承では、リリスは一種の吸血鬼のような妖精と扱われていました。

中世に伝わるアダムとリリスの話によれば、アダムの最初の妻であるリリスは悪霊や亡霊の子供を産みますが、やがてアダムとの関係が悪くなります。その理由は諸説ありますが、アダムがリリスを捨てたという説やリリスがアダムを見限ったという説もあります。

どちらにしても悲しむアダムを哀れに思った神は、リリスのもとに天使を遣わせます。天使たちはリリスに、戻らなければお前の子供たちを毎日百人ずつ殺すと脅迫します。それに対してリリスは、アダムのもとに戻ることを拒否し、罰を受け入れます。その後、リリスは殺された子供たちの復讐に、人間の子供を襲う悪魔となったと伝わります。

このアダムとイヴの物語以前の話は、『ベン・シラのアルファベット』の文献に記されています。この文献は作者不明のため、誰が何の目的で書いたのかわかっていません。一説には旧約聖書の内容に異を唱える者が書いたともいわれています。

いずれにしても、子供を襲うリリスは、夜の魔女としてアダムの末裔である人間たちに恐れられていったのです。
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