我が子を奪われた蛇女の怒り!好青年の血を好むラミア

ラミア ギリシャ神話 ヘラ ゼウス 吸血鬼

画像:Camila Honorato de Barros on flickr

スポンサーリンク
神話と聞くと厳かな感想を受ける人も多いかもしれませんが、実は人間以上に人間臭い物語に彩られています。特にギリシャ神話は、「愛」や「正義」を語るばかりでなく、おどろおどろしい憎しみに満ちた物語が多く登場しますあります。今回紹介する蛇女ラミアの物語もそのひとりです。

ギリシャ神話に登場するラミアは、元々は人間の女性でした。その美貌は人間界に留まらず、天空のゼウスの耳まで及んでいました。ラミアはゼウスの愛人となり子供を儲けます。しかし、それがゼウスの妻ヘラの逆鱗に触れ、子供を奪われてしまいます。

この事件後、子供を奪われたラミアは悲しみと怒りからみるみる怪物へと変身していきます。その姿は人間の女性と蛇が融合したような姿でした。美しかったラミアの面影は無くなり、醜い蛇女へと変貌を遂げたのです。蛇女と化したラミアは、自分がされたように人間の子供を奪って食い殺す怪物と成り果てます。

しかし、蛇女と化してもラミアへの怒りが治まらないヘラは、次にラミアから眠りを奪い去ります。あまりにもラミアを哀れに思ったゼウスは、彼女の眼を取り外せるようにします。これで不眠から解放されましたが、眼が付いている間は、人間の子供たちを奪い殺し続けたそうです。これがギリシャ神話におけるラミアの物語です。

中世ヨーロッパでは、他にもラミアの物語が伝承されています。彼女が狙うのは子供ではなく好青年という設定です。好青年を誘惑して血を吸うというものです。これは吸血鬼伝説の基ともいえる話でしょう。
スポンサーリンク
スポンサーリンク