【実話怪談】「お前、このままだと死ぬぞ」友人の忠告虚しく…。

実話怪談
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怪談
画像: シネマトゥデイ
これは、私がまだ学生だった頃、下宿先で体験した話です。
 
画像:ROKESUTA

東京の大学に通うため、東北から上京してきた私は、学校の近くに部屋を借りました。一人暮らしにもようやく慣れた頃、私はある異変に気付きました。

夜、布団を敷いて床につく頃になると、口の中に髪の毛が入っているのです。黒髪の長い髪の毛が1本、女性の髪のようでした。

初めの一、二回は気にも留めませんでしたが、髪の毛は毎日、私の口の中に入り続けました。私は一人暮らしで、部屋に女性の出入りもなかったため、とても気味が悪かったのを覚えています。

そんなある日のこと、ある夢を見ました。

夢の中で、私は自分自身を客観的に見ていました。その私は女性の髪をむしっては口に運んでいました。痛みに女性は顔を歪めています。それを見た私は、吐き気を覚えました。

女性の頭から段々と髪の毛が失くなっていき、その私はそれでもなお、髪をむしる手を休めません。私の身体は動かず、額から溢れ出る冷や汗を拭うこともままならず、ただただじっと見ているしかありませんでした。

女性は不意に、髪の毛の少なくなった頭を上げ、顔を私に向けました。私と目が合いました。その目は鬼のような形相をしていました。

「助けて!」

女性は私に叫んでいました…。

そこで目が覚めました。(2ページ目につづく)
夢の余韻のリアルさが気持ち悪く、これはタダ事ではないと感じた私は、霊感の強いある友人に助けを求めました。

友人は私の顔を見るなり、表情を曇らせました。

「何も言わなくていい。すぐにお祓いする。」

友人は事の重大さをすぐに理解したようで、私はすぐに友人によるお祓いを受けることとなりました。この手のことに疎い私は、友人の為すがままに身を任せていましたが、いつの間にか気を失ってしまったようです。

気が付くとすでにお祓いは終わっていました。私はお祓いの間の記憶がほとんどなかったので、

「どんな霊だった?」

と友人に尋ねてみましたが、友人は、知らないほうがいい、と言って口を閉ざしてしまうのです。知らないほうがいいと言われると、増々聞きたくなるのが人間の性というもの。私がしつこく尋ねると友人は私に向かって

「お前、このままだと死ぬぞ。」

と言ったのです。

それから数日後、死んだのは友人でした。友人は死ぬ前にお守りをくれていました。
 
画像:NAVERまとめ

「俺に万が一のことがあったら、これを持って寺へ行け。」

友人の言付けどおり、私はお守りを近所の寺へ持って行きました。

寺の住職は、無言でお守りの中を確認しました。中には、御札が数枚と数本の髪の毛。これを見た住職は、何も聞くことなく大きな寺を紹介してくれました。
 
画像:matsui-ken.co.jp

私はそこで数日に渡ってお祓いを受け、口の中に髪の毛の入ることはなくなりました。日常が私に戻りつつありましが、2つの変化がありました。

1つは友人を失ったこと。そして、もうひとつは、お祓い以来、幽霊が見えるようになったことです

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