【実話怪談】ある小学生が通学路で体験した恐怖の心霊現象?!「あの日のことは一生忘れない…。」

通学路 心霊現象 麦わら帽子 狛犬
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怪談
画像: yamauchi on flickr
当時小学4年生だった私。

いつもの通学路でのあの一件を私は忘れない。

いや、忘れられないのかもしれない……
 
画像:Cool-Rock.com on flickr

冬のある日の帰り道。

その日はクラブ活動で帰りが遅くなった。

ただでさえ冬は陽が落ちるのが早いのに、17時過ぎではもうかなり暗い。きっと家へ着く頃には真っ暗だろうなと思いながら校門を出た。

学校から家までは、特に何もない。なにせここは田舎だ。小さな商店とちょっとした住宅街、町の古びた神社を通り過ぎて少し歩けば、自分の家に着く。

街灯は少ないが、なんてことない道。

そう、なんてことないいつもの通学路。

私は編み物クラブに入っていた。その日もやりかけの編み物をしながら、帰ることにした。この時期に作るのはマフラーだ。

早く完成させたい思いから、帰りの通学路で歩きながら作業をしていた。

周囲はもう暗い。時折ある街灯の灯りを拾いながら作業をする。街灯が届かなくなれば、また次の街灯へ歩を進める。その繰り返しである。

作業をしながら帰るものだから、歩くスピードはあまり速くない。早く家に着きたかったので速度を変えた。

真っ暗な中を1人で帰るのは怖い。

いよいよ神社。あの前を通り過ぎれば、5、6分で家にたどり着く。

安心しきった私は、また編み物をしながら歩く。その時だった。
ドンッ!

何かにぶつかった。派手に転んだ私が起き上がって前をみると、麦わら帽子をかぶった男の子が立っていた。

身体は煤のようなもので薄汚れていた。帽子を深く被っているようで、表情はわからなかった。

「あの、ごめんなさい。編み物していて、よそ見して…」

男の子はコクッと頷くばかり。私は、許してくれた、と思った。

「ごめんね。じゃあ私帰るね…、あなたも気を付けて」

そう言ってその場を後にした。しかし私はまた懲りずに編み物をしながら歩く。

ドンッ!

また何かにぶつかった。そして、そこには再び麦わら帽子の男の子が立っていた。

「え?ごっ、ごめんなさい…」

その時の私は、全身が震えるのがわかった。

(おかしい、あの子は私を追い越して歩いてなんかいない……なのに、どうして私の前を歩いているの?)

それに男の子の服装をよくよく見てみると、半袖に短パンである。そもそも麦わら帽子を被っている時点でおかしかった。

まるっきり夏の恰好だ……

気味の悪くなった私は真っ暗な夜道を走った。家へ向け、走る、走る、走る…。

前は暗くてよく見えない。あと少し。勢いよく最後の角を曲がる。

ドンッ!

まただ。私は手提げ鞄に入っていた編み物道具をぶちまけてしまった。

顔を上げると、そこには麦わら帽子を被った男の子が立っていた。

今度は指を差している。その先には編みかけのマフラー。

震える唇で私は話しかけた。

「あなた、もしかしてこれが欲しいの?」

男の子はコクっと頷いた。

「あげる…、まだ編みかけだけど…。」

そう言って男の子にマフラーを渡した。受け取ると男の子は、今まで私が歩いてきた通学路、神社のある方へと走っていき姿を消した……

翌日の朝。

学校へ行くために神社の前を通ると、入り口の狛犬の一匹にあの麦わら帽子が被せてあった。
 

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