平将門の首塚に隠された歴史の真実とは?

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2017/01/05
スピリチュアル
日本の三大怨霊の一つ『平将門の首塚』。東京の千代田区には首塚と平将門が供養された神田神社があります。

首塚と言えば、「祟り」や「怨念」のイメージも強く、「首塚の取り壊しを計画すると関係者に不幸や不運な事故が起こる」と恐れられていました。

しかし、一方で平将門の優れた武将としての一面にあやかりたいと、勝負運向上の祈願に訪れる参拝者は後を絶ちません。日本人は平将門の首塚に対して「恐怖」と「崇敬」の相反する感情を同時に抱いているという不思議な関係があります。

今回はその謎を紐解いていきます。

実は、平将門は時代と共に評価が変わる特異な人物なのです。数々の逸話を語りつつ、まずは平将門という人物像からお話しします。

平将門は朝敵だった

平安時代後期、平将門の祖父は、上総国(現在の千葉県周辺)の国司でした。国司とは、朝廷から諸国に赴任を命じられた行政に携わる人です。

この頃の国司はあまり優秀ではなかったため治安の悪化を防ぐには、武士団を形成するほかありませんでした。

しかし、武士団は治安を抑えるだけに留まらず勢力は拡大していきます。将門の父の死を契機に領土の相続争いが勃発し、将門は叔父を殺害、また従弟を助けるため隣国に攻撃を仕掛けます。

将門の勢いは止まらず、関東全域にまで及びました。これは、朝廷側から見れば明らかな謀反です。

その後、地元の武士に討たれ、朝敵となった将門の首は平安京(京都)に運ばれ、河原に晒されます。

これが一般に知られている平将門の生涯です。
 
出典:vasse nicolas,antoine on flickr
 

首が空を飛んだ!伝承される祟りの数々

ではなぜ京都に運ばれた将門の首が東京にあるのでしょうか。一説には、晒された首は3日後に夜空を舞い上がり故郷である関東に向かって飛んで行き、数か所に落ちたとされています。その最も有名な場所が東京千代田区の首塚です。

この場所は江戸時代には霊地とされており、不敬な行為に対しては祟りがあると恐れられてきました。庶民にとっては悪から身を守ってくれる存在として慕われていたわけですね。

しかし、時代は天皇を中心とする明治・大正と移り変わり、将門の評価は、天皇に背いた逆賊として認知されていきます。

​この頃、ある事件が起こります。

大正12年、東京都を中心に発生した関東大震災により大手町に構える大蔵省庁舎が全焼する事態が起こります。震災跡地に大蔵省の仮庁舎を建設する計画が挙がり、首塚を含めた一帯が整地されることとなりました。

この時、工事に関係した役人・職員らの相次ぐ不審死が続出します。当時の大蔵大臣をはじめ、14名が亡くなり、多くの関係者から怪我人を出します。昭和3年には、仮庁舎は取り壊され、将門の首塚も復元されたことで落ち着きを取り戻しました。平将門の恐ろしい祟りの噂はこの頃から広まっていきました。

しかし、戦後ある事件がきっかけて将門の評価も一変します。

戦後の日本に設置されたGHQによる区画整理が各地で行われ、将門の首塚も工事の対象となっていました。日本に進駐していたアメリカ軍は首塚の祟りを軽視し、工事を始めますが、突然ブルドーザーがひっくり返るという事故が起こります。

まるでアメリカ軍に歯向かうような出来事でした。戦争に敗北して悔しい思いをしていた当時の日本人にとって、将門が敵を討ってくれた、かのように映ったのかもしれません。

この出来事がキッカケかはわかりませんが、その頃から平将門の評価も変わり、いつしか勇気を与えてくれる存在として人々から親しまれるようになったのです。

他にも将門の首塚にまつわる話があります。なんと将門の不可思議な祟りは芸能人にも及んでいたのです。それは、お笑い芸人・爆笑問題の太田光さんです。

太田さんと言えば破天荒なキャラクターでテレビなどで活躍されています。今では考えられませんが太田さんにも暗黒の時代があったそうです。しかもそれは将門の祟りに関係したものだったのです。

太田さんはブレイク前の若手時代にある番組内で将門の首塚にドロップキックをしたそうで、それからしばらく仕事が全く無かった暗黒時代に突入するそうです。これも平将門の祟りなのかもしれませんね。

平将門は、朝敵として疎まれ、江戸時代には畏敬の念を抱かれながらも明治に入ると逆賊の汚名を着せられるという悲運な運命を辿ります。

しかし、戦後はその得体のしれない力にあやかりたいと特に勝負運・出世運の向上を願うビジネスマンに有名なパワースポットとして人々に親しまれるのです。

これほど時代の流れと共に評価の変わる人物は平将門以外にいないかもしれません。

​参考サイト:
Wikipedia
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