世界一美しいミイラの謎!!画期的な実験で今も生きている!?

ミイラ カプチン・フランシスコ修道会 ロザリア・ロンバルド カタコンベ 遺体保存
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2017/05/08
トリビア
イタリアの大都市パレルモのカプチン・フランシスコ修道会には、「世界一美しいミイラ」が保存されています。

「世界一美しいミイラ」の由縁は、完璧なまでの保存状態にあります。死後90年以上経ってもまるで眠っているかのような状態で保存されています。とてもミイラとは判別がつかないほどです。

ミイラの生前の名はロザリア・ロンバルドです。生後2歳にも満たない少女は肺炎を悪化させてこの世を去りました。少女の父はイタリア陸軍の将軍でした。娘を溺愛していた将軍は、せめて娘の肉体だけでも永遠に残したいと願います。そして悪魔の思いつきともいうべき方法を執るのです。

古代エジプト

遺体の防腐処理は古くからありました。

紀元前3500年頃の古代エジプトでは、死んだ人間の身体を保存する風習があります。肉体は死んでも魂は生き続ける考えが源にありました。肉体を保存していつの日か魂が元の身体に戻ることを信じていたのです。ミイラを保存する防腐処理の技術はここから生まれました。

古代エジプトの防腐処理の技術は、体内の血液を抜き、内臓をすべて摘出したのちに、天然炭酸ナトリウムに浸す方法でした。70日間に渡り遺体を浸し続けてから幾重にも布で巻きつけて完成させます。

古代エジプトでは防腐の効力に限界がありました。しかし、20世紀に入ると防腐処理の技術は格段に上がります。

遺体保存

ロザリア・ロンバルドの父親は幼い娘の遺体保存に奔走し、当時高名な遺体保存の専門家アルフレッド・サラフィアに力を借ります。

アルフレッドは医師でもあり、カプチン・フランシスコ修道会の地下にある納骨堂(カタコンベ)に収められている著名人・文化人に遺体保存の処理を施す人物でした。

アルフレッド医師は父親の依頼で遺体保存処理を行います。遺体保存に使った薬品は、ホルマリン・塩化亜鉛・アルコール・サリチル酸・グリセリン・パラフィンでした。グリセリンは遺体に湿気を保ち、サリチル酸は菌の繁殖を抑え、塩化亜鉛は腐敗を防いだのです。またパラフィンはろうそくの原料であることから顔などの形状を保たせる効力がありました。

ホルマリンは生物の標本製作などで使われている防腐処理の薬品ですが、この頃はまだホルマリンを遺体保存に使う習慣はありませんでした。

カタコンベに収められているミイラの中でもロザリア・ロンバルドのミイラは非常に保存状態の良いものでした。アルフレッド医師は当時としてはありえない実験的な遺体保存処理をロザリア・ロンバルドに施したのかもしれません。
 
出典:オカルト日記

少女のまばたき

ロザリアの遺体は腐敗することなく今もその状態を保っています。2014年にロザリア・ロンバルドの遺体保存の謎を学者が研究するためカメラを設置して記録を残そうとしました。すると、ロザリア・ロンバルドが一瞬まばたきする映像が映し出されたのです。

何度かまばたきをするロザリア・ロンバルドに学者は、窓から差し込む光が瞼に当たりまばたきをしたように見える錯覚と主張しました。しかし、瞼の奥の瞳が映し出されていることからその主張に納得のいかない人もいます。

ロザリア・ロンバルドは実験的な遺体保存処理を施されて永遠に休めないことを恨んでいるのでしょうか。あるいは本当に少女の魂が元の身体に戻ろうとしているのかもしれません。

参考サイト:
世界の不思議