【実話怪談】あの子は死霊だよ!?公園で出会った奇妙な友達!!

幽霊 公園
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2017/08/21
怪談
これは私が小学校低学年の時の話です。

一人っ子の私は毎日寂しい日々を過ごしていました。両親は共働きのため、家に帰っても誰もいません。そのため、自宅の鍵をいつも持ち歩いていた私は、カギっ子といわれる子供でした。

学校での生活や仲の良い友達と遊んでも夕方近くなるとみんな帰ってしまい、私だけがひとり自宅に残される毎日でした。寂しい自宅に帰りたくない私は暗くなっても近くの公園で遊んでいました。公園には遊具があるので、一人でも遊べます。

夜遅くに両親が帰ってくるまで公園で遊ぶわけにはいきませんが、ひとりで自宅にいるよりマシでした。

ある日、私が午後5時を過ぎにひとりで公園で遊んでいると一人の老婆が私に話しかけてきました。それは、腰を曲げて小さく丸まったような姿をした老婆でした。

「早く家に帰りなさい。遅くまで遊んでいると帰れなくなるよ。あの世に連れていかれるよ」

薄気味悪いことを言う老婆に私は驚いてしまいながらも急いでその場から逃げました。その公園には遊具の他に草木が植えられていたので、私はそこに隠れました。しばらくすると老婆は公園を後にしました。

老婆が立ち去ってから辺りを見回すとそこにひとりの女の子が遊具で遊んでいました。老婆の言葉に驚いていた私は、周りに他の人がいたことに気付かなかったのです。

その女の子は、私と同じくらいの歳の子でした。同じ学校で見かけたことはありませんが、一人で遊んでいる様子からこの近くの子だろうと思いました。

すると、女の子は私に気付いて手招きしてきました。私が近づくと少女はニコリと笑いました。

「一緒に遊ぼ」

その言葉に安心した私はその女の子と一緒に遊ぶことにしました。私たちは、ブランコ、ジャングルジム、鉄棒など公園の遊具を使いました。女の子がどこの誰なのか気にはなりましたが、私には一人でいる寂しさを紛らわすことを優先しました。

辺りは暗くなり、街灯が点くほど遅い時間まで遊びました。私もそろそろ帰ると言ってその女の子と別れました。去り際に女の子がつぶやきました。

「明日も、明後日もずっと一緒に遊ぼ」

私は手を振って女の子と別れました。
その日、私が自宅に帰宅すると両親が待ち構えていました。どうやらその日に限って早く帰って来ていたようです。私は両親に、遅い時間まで外で遊んでいたことを怒られました。

次の日から両親は、私が帰宅する時間帯に合わせて自宅に電話を掛けるようになりました。学校からの帰宅を確認する目的でした。私は強制的に、誰もいない自宅にひとりでいなければならなくなったのです。

私は彼女に事情を説明するため、学校が終わると公園に急ぎました。彼女が約束の公園にいると思ったからです。しかし、その女の子はいませんでした。私は諦めて、両親が掛けてくる電話を待つために自宅を急ぎました。

次の日もその次の日も公園に彼女は現れませんでした。もしかしたら私が公園を過ぎ去ってから彼女は約束を守るため公園にいたのかもしれません。しかし、自宅で電話を待つ私には知ることはできません。

そんなことが数日間続いたある日のことです。両親からこの街を引越すことを告げられました。理由は両親の離婚です。共働きのためすれ違いが多くなり、別れることになったのです。私は、母の実家に移り住むことになりました。

引越しはすぐに行われました。どうやら両親は私の知らないところで話を進めていたみたいです。私が遅く帰ってきた日に両親が自宅で待ち受けていたのは、その話をするためでした。しかし、私の帰りが遅くなったために話が逸れてしまったのです。

引越しの日がやってきました。私は、もしかしたらあの女の子は公園にいるのではないか、と思い公園に向かいました。その日は日曜日で雨が降っていました。私は出発のギリギリまで待つことに決めていました。しかし、女の子は現れません。

公園でひとり待っていると傘を差したあの老婆が現れました。老婆は私に向かって語り掛けます。

「お前の待っている子は来ないよ。あれはこの世のものではないからね。かわいそうに……かわいそうに……」

老婆は語り始めました。老婆によるとこの公園には度々女の子の死霊が現れるそうです。女の子は一緒に遊ぶように相手を誘います。女の子が相手を気に入れば、遊び相手としてあの世に連れて行こうとします。

女の子は、幼い時に不幸な事故で亡くなり、その魂は今もさ迷い続けていました。女の子が私の前に現れたのは、同じ境遇に共鳴したからだと老婆は語ります。その女の子も私と同じカギっ子でひとりでいる寂しさを抱えていたようです。

事故は、両親との言い争いで家を飛び出したときに起こりました。女の子は、家の前を走っていた車に跳ねられて亡くなりました。

老婆は、女の子が私をあの世に連れて行かないようにお祓いをしたそうです。どうやら老婆は霊感のようなものがあり、女の子を説得する力があったようです。私は老婆に助けられたのです。

すべてを語り終わると老婆は公園を後に姿を消してしまいました。私には老婆の話が俄かには信じられませんでした。しかし結局、その女の子と会うことはありませんでした。

大人になった今でも時々思い出します。一緒に遊んだあの女の子は死霊だったのかどうかは今ではわかりませんが、私の耳には女の子が最後に語ったあの言葉が頭から離れないでいます。

「ずっと一緒に遊ぼ」