前代未聞の詐欺事件!!未開の部族『タサダイ族』の真相がエグイ!?

タサダイ族 フィリピン マニュエル・エリザルデ ミンダナオ島
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2017/12/06
超常現象・怪奇事件
世界には、あらゆる民族・部族が存在し、我々は、多かれ少なかれ複数の民族・部族が集まって文明社会を構成しているといえます。文明社会には、電気、ガス、水道などの設備はもちろんのこと、近年ではITやスマホも重要なアイテムといえるでしょう。

日本人には当たり前とも思える文明ですが、世界から見れば、文明の開かれていない部族も少なからず存在するようです。その一つが、1971年に発見されたタサダイ族です。

タサダイ族は、上半身裸の文字を持たない少数部族です。文明から完全に隔絶した部族が20世紀後半まで発見されず、生き残っていたことは、世界に衝撃を与えました。イギリスBBC、アメリカCBCに取り挙げられ、タサダイ族は一躍有名になるほどでした。

しかし、タサダイ族は発見から十数年後に世界中を騒がせることになります。それは、未開の部族であるタサダイ族はねつ造であり、恐るべき陰謀によって企てられたということが知れ渡ったからです。

今回は、前代未聞の詐欺事件にまで発展したタサダイ族について紹介します。

タサダイ族

1971年のフィリピン、当時のマルコス政権下のマニュエル・エリザルデ環境大臣が、まるで原始人のような生活を送るタサダイ族がミンダナオ島で発見されたと報告しました。

この未開の部族の発見に世界中が注目します。文明人にとって未開の部族の発見は衝撃的だったのです。

20世紀後半まで発見されずに生き残ったタサダイ族には、独自の生活様式がありました。彼ら部族の総人口は27人の6家族で構成され、熱帯雨林地域で狩猟や採集などで生活し、洞窟内に住居を構えていました。

また狩猟に使う生活道具は、石の斧や穴掘り棒といった原始的なものばかりでした。言語はタサダイ族が使うタサダイ語のみあり、読み書きする文字すらありませんでした。謎多きタサダイ族は文明人にとって魅力的に映りました。

世界中に報道されたタサダイ族に興味を持った学者やジャーナリストはミンダナオ島に集まります。

莫大な寄付金

1974年、マニュエル・エリザルデ環境大臣は、タサダイ族を守るため、彼らの保護区の設置を発表します。その範囲の設置は約190平方キロメートルまで及びます。環境大臣はタサダイ族の保護を目的に世界中から寄付金を募ります。

基金には、世界中の大富豪が名乗りを上げます。そこには有名な著名人や政治家も名を連ねていたといわれています。莫大な寄付金が、マニュエル・エリザルデ環境大臣に集まったのです。

しかし、資金が集まると保護区は立ち入り禁止となります。この頃、ミンダナオ島はフィリピン内戦の戦火に巻き込まれ、危険区域となっていました。この内戦は、フィリピン国軍と、その体制に反発する反政府軍による分離独立運動でした。

この内戦にフィリピン政府は、タサダイ族を守るために保護区を立ち入り禁止し、また膨大な資金を投じたのです。これにより、学者やジャーナリストは、タサダイ族の研究を打ち切られ、政府が保管する資料も持ち出し禁止となります。

その後、フィリピンでは内戦が続き、1986年にマルコス政権は崩壊します。そして同時に、タサダイ族の保護区の秘密も明らかとなったのです。

詐欺事件

1986年、内戦が終わり、平和を取り戻したミンダナオ島に学者やジャーナリストが、タサダイ族の行方を追いました。すると驚くことに保護区とされていた場所に未開の部族はおらず、代わりに文明社会に染まった生活風景が広がっていたのです。

タサダイ族の保護区とされていた場所には、ジーパンを履き、バイクを乗り回す人達で溢れていました。発見時に報道された上半身裸で、特定の言語を共有する未開の部族は、影も形もなかったのです。

タサダイ族といわれていた部族は、洞窟に住居を構えておらず、言語もミンダナオ島の言葉を使っていたのです。読み書きも普通に行われ、現代人と変わらない文明社会で生活を送っていたのです。

発見から政権崩壊までの十数年の期間を経たとはいえ、あまりの変わりように研究者やジャーナリストたちは騒然とします。これは未開の部族だったタサダイ族が、現代の文明に影響されて変わり果てた姿ではないか、と学者たちは考えましたが、真実は違いました。

はじめからタサダイ族など存在していなかったのです。タサダイ族とされていた部族は、ミンダナオ島で生活する現代人たちでした。すべては、マニュエル・エリザルデ環境大臣が仕掛けた巧妙な詐欺だったのです。

真相

当時のマルコス政権下は、非情な独裁政治を行っていました。国民は、政治不信から暴動を起こし、遂には反政府軍まで形成しました。当時のフィリピン政府は非常に不安定な状況だったのです。

フィリピン政府としては、独裁政権を保つため資金が必要でした。その時に考えられたのが、未開の部族の発見から、彼らを保護する資金を世界中から募るという詐欺だったのです。つまり、未開の部族をでっち上げ、その寄付金を政権維持に使ったというわけです。

そしてタサダイ族とされた27人は、地元ミンダナオ島の島民たちでした。学者やジャーナリストが調査に入る時だけ、金で雇われた島民が架空のタサダイ族を演じていたというわけです。

実際に、集められた資金が政権維持で利用されたかはわかりません。しかし、マルコス政権の崩壊後にマニュエル・エリザルデが、寄付金の3500万ドル相当を持って海外に亡命したとされています。

まとめ

コスタリカに亡命したマニュエル・エリザルデは、1997年に亡くなります。最期は、財産を散財したうえ、麻薬中毒という悲惨なものでした。この財産とは、タサダイ族の保護に集まった寄付金といわれています。

タサダイ族は世界的大発見でしたが、その真実は、寄付金を募って資金調達を目論んだ世界的詐欺事件だったのです。

参考サイト:
ソンダバーラ。