【実話怪談】後悔のドライブ!4人を襲った悲劇『お前のせいだ』

ドライブ 大学生 怨念
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2018/01/22
怪談
これは仲の良い大学生グループ4人に起こった悲劇です。

4人のグループは男女それぞれ2人ずつで、その中の一人にAという男子学生がいました。Aは中心人物で、いつも場を盛り上げるムードメーカ的な存在でした。

ある時、4人は山奥の温泉旅行を計画します。話し合いの中で、Aは、車での移動を提案します。Aは、運転免許を最近取得したばかりだったため、自分で車を運転することを望みます。

しかし、3人は不安でした。他には誰も運転免許を持っておらず、はじめてのドライブということで危険すぎると思ったのです。しかし、Aは強引に自分が運転する車で温泉地に向かうことを決めてしまったのです。

当日、Aはレンタカーを借りて温泉地に向かいます。はじめは不安でしたが、思いのほかAの運転はうまかったため、3人は胸を撫で下ろします。Aは難なく運転を行い、4人は目的地に向かいます。

しかし、日が暮れても目的地には到着しません。Aは道を間違え、道に迷ったのです。やがて辺りは真っ暗闇となります。

空腹と不安に襲われた4人は苛立ち、車内は険悪な雰囲気となります。口喧嘩も絶えません。責任を感じたAは焦り、運転も覚束なくなります。イライラしていたAは運転に集中できず、仲間と口論をはじめ、一瞬目を逸らします。

その瞬間、対向車線から一台のトラックが現れ、4人の乗っていた車に激突します。 Aは病院で目を覚まします。驚いたことに、あれほどの事故にもかかわらず、4人全員が無事で、軽傷で済んだのです。程なくして全員が退院します。不思議に思いながらもAは翌日から大学に通うようになります。

4人は以前の生活に戻りました。仲の良いグループとして一緒に過ごし、講義や昼食も一緒に過ごします。普段と変わらない生活にAは喜びを感じます。

しかし、Aには1つだけ奇妙な違和感がありました。それはグループ以外、周囲が遠ざかるようになったことです。周りの学生たちや教員は、Aに哀しそうな目線を向けます。また、決して話しかけようとしません。それどころかAが話掛けようとすると避けようとするのです。

Aは周囲の反応が気になりましたが、おそらく事故で助かったことが注目の的になっているのではないか、と考えるようになります。

そんな時、また4人で同じ温泉旅行の計画が持ち出されます。さすがにAもあの事故の後遺症はありましたが、他の仲間たちの強引な説得もあり、渋々快諾します。そして、またAが車を運転することになります。

旅行当日、車内での仲間たちは静かでした。とてもこれから楽しい旅行がはじまるという雰囲気ではありません。Aは会話を盛り上げようと仲間たちに話しかけますが、無視されます。
辺りが暗くなった頃、あの山道に差し掛かります。すると、今まで沈黙していた仲間たちが語り始めたのです。

「お前のせいだ。お前のせいで俺たちは死んだんだ。お前のせいだ」

Aは意味が分かりません。冗談と思いながら笑ってやり過ごそうと思ったとき、目の前に大破した廃車が目に留まります。それはAが以前に運転していた車です。しかも、廃車の前には献花台が設けられており、たくさんの花束が供えられていました。

「お前のせいだ。お前が私たちを殺したんだ。お前だけ助かるなんて許せない」

あの事故は、4人全員が無事だったわけではありません。Aひとりが生き残り、3人の仲間は死んでいたのです。

Aにだけ死んだ3人の姿は見えていたのです。Aが見ていたのは3人の怨霊でした。他の人間には見えません。Aが大学内で奇妙な目を向けられたのは、死んだ仲間と会話するかのような独り言に、周囲は憐みを送っていたのです。傍からでは、Aの言動は奇妙に映ったのでしょう。

車を停めようとしますが、ブレーキが利きません。Aは仲間に向かって謝りますが、彼らは無視します。

「お前が殺した。お前も死ね。お前も俺たちと一緒に死ね」

車は、そのまま猛スピードで対向するトラックに向かって突進します。強い衝撃と共にAは気を失いました。

次にAが目を開けると、そこは病院のベッドの上でした。ベットの周りには、Aの両親や看護婦の姿はありましたが、仲間の姿はありません。Aは長い昏睡状態の中から目を覚ましたのです。

そして、Aはすべてを理解します。トラックに衝突後、3人は即死しますが、Aは辛うじて助かり、深い昏睡状態に陥ります。昏睡状態が続くなか、Aは死んだ仲間たちの怨念に苦しめられていたのです。Aが見た3人の姿は夢の世界のものでした。

その後、Aは警察の事情聴取を受けます。警察の調べでは、相手の居眠り運転が原因の事故とわかります。しかし、Aには何の慰めにもなりません。3人を死に追いやり、自分だけ生き延びたのは事実だからです。

Aは深い後悔の中で、3人の怨念を抱きながら生きることとなりました。