【実話怪談】消えるヒッチハイカー!怪談話のルーツとは!?

怪談 ヒッチハイク 消えるヒッチハイカー
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2018/02/14
怪談
真偽不明ながら広く人々に語り継がれる話を都市伝説と言います。人々の間だけで伝わる噂話です。多くは地域に根付いている風俗や文化から派生したとも言われていますが、昨今では幅広い分野の噂話を都市伝説として紹介する場合もあります。

都市伝説はあくまで噂程度の世間話です。その大半が、「誰かから聞いた、誰かの体験談」という真偽のあいまいな話です。出所のわからない話は、まるで本当にあった体験談のように人から人へと伝わり、いつしか真実味を帯びた話として形づけられていきます。これが都市伝説発生の流れです。

今回は有名な都市伝説の話から、その起源の一端を探ろうと思います。

消えるヒッチハイカー

『消えるヒッチハイカー』はアメリカの代表的な都市伝説の一つです。

車を走らせている運転手が、道端でヒッチハイカーを乗せます。目的地のヒッチハイカーの家まで運転手は車を走らせます。しかし、家に辿り着く頃にはヒッチハイカーの姿はなく、車内から消えています。運転手がその家を訪ねると、ヒッチハイカーは数年前に亡くなっていた、という都市伝説です。

この話は、古くからアメリカで語られている怪談話です。都市伝説の多くは、怪談や奇妙な話で溢れ、ひとつの話でもそのバリエーションは様々あります。この話でいえば、その日はヒッチハイカーの誕生日とか、ヒッチハイカーは女性だったと付け加えられることもあります。

しかし、その運転手とヒッチハイカーが誰で誰から聞いた話ということは省略されています。人々の口から口へと噂が広がるにつれて、特定の固有名詞はぼやかされ、怪談のみが独り歩きした状態です。このように真偽不明な話が、今も語り継がれているのが都市伝説の特徴でもあります。

​体験者を探し出すことはできませんが、話の起源であろう所までは遡れるかもしれません。

起源

都市伝説の起源をひとつに絞ることはほぼ不可能と言えます。都市伝説が生まれた理由には、それぞれの時代背景や社会情勢が関係しています。もちろん風俗や文化も都市伝説が生まれる要素にはなっています。また出所のわからない類似した話は、世界各地に存在し、収拾がつかない状態とも言えます。

先程の『消えるヒッチハイカー』でも同じことが言えます。この話は1930年代に生まれたアメリカの都市伝説と言われていますが、話の起源を辿るとそれ以前にすでに類似した話は存在しています。

『消えるヒッチハイカー』は、ヨーロッパの国々で既に類似した話があります。この話には、馬車が登場します。馬車に乗せた客がいつの間にか消えるという話です。18世紀のイギリスが発祥とされていますが、実は日本にも類似した話がそれより以前の江戸時代に登場していました。

日本の都市伝説

日本では、タクシーに乗せた乗客が忽然と消える話が都市伝説として語られています。その場合、目的地や乗車場所が墓地や事故現場付近という死を連想させる設定が盛られています。地域によってそのバージョンは様々あります。しかし、「乗客がいつの間にか消える」という基本は変わりません。

この都市伝説は、江戸時代から語り継がれています。1677年に書かれた『諸国百物語』に既に紹介されています。江戸時代では、妖怪よりも人間の幽霊や怨霊といったおどろおどろしい話が流行していました。日本各地に広がる怪談を集めた書物に、籠に乗せた客が消える、という話があるのです。

まとめ

『消えるヒッチハイカー』の起源は、17世紀の江戸時代の書物からはじまった、と結論付けたいですが、それほど簡単ではありません。「乗客が消える」という話は、使い古された設定のため世界各地に点在し、17世紀以前にあってもおかしくないのです。

つまり、世界各地に同じような話は既に存在し、バリエーションを代えて都市伝説として今も残っているということです。都市伝説の話の起源を探ることは容易ではないようです。