不老不死を叶えるUMA!?世界中で愛される人魚伝説

不老不死 UMA 人魚 八百比丘尼 ローレライ伝説
1,826 views
2018/03/02
超常現象・怪奇事件
上半身は人間で下半身が鱗を持つ魚の半獣半人といえば人魚が思い浮かぶでしょう。人魚というと西洋独特の伝説の生き物というイメージが強いかもしれません。しかし、人魚伝説はアジアにも伝承され、西洋とは違った人魚像を作り出しています。それは日本でも同じです。

今回は、西洋と日本の人魚伝説を紹介していきます。

ローレライ伝説

英語圏では人魚を「マーフォーク」と呼びます。女性の人魚を「マーメイド」、男性の人魚を「マーマン」と呼びます。日本では、人魚は女性のイメージが強いようです。

マーメイドの逸話では「ローレライ伝説」が有名です。ドイツのプファルツ州のライン川流域にそびえる大きな岩山ローレライにはマーメイドが出没すると言われています。マーメイドは岩山に現れると美しい声で歌い船乗りたちを誘惑する伝説があります。

マーメイドの歌声を聞こうと船乗りたちがローレライに近づくと多くの船が遭難または船が渦に飲み込まれてしまいます。ローレライ付近の海流はライン川の中でも一番狭いため海流が激しく、航行も難くなります。そのため、マーメードに気を取られてしまうと船は沈没してしまうというわけです。

このローレライ伝説に近い話がギリシャ神話に登場するセイレーンという海の怪物です。セイレーンはマーメイドの容姿と違います。上半身は人間の女性なのですが、下半身は鳥の姿をしています。

セイレーンは海の船乗りたちを美しい歌声で惑わし、船を遭難や難破させます。またセイレーンは、迷い込んだ船乗りたちを食い殺すほど獰猛とされています。

ローレライ伝説のマーメイドはここまで残酷な話ではありませんが、事故の多いローレライをセイレーンの話と結び付けたのかもしれません。

八百比丘尼

日本にも人魚伝説はあります。古くからの書物にも人魚の記述はあります。そこには、前世の行いの悪さから半分人間で、半分魚という姿に変えられたという話や人魚を殺したことで災いが降りかかったというようなおどろおどろしい話が多いようです。

特に有名な人魚伝説といえば「八百比丘尼(やおびくに)伝説」が有名でしょう。人魚の肉を食べて不老不死(もしくは長寿)を手に入れた尼僧の話です。特殊な力を手にいれた八百比丘尼は全国を旅したとされ、その伝説は日本全国にまで広がっています。

15世紀の室町時代に残された『康富記』(やすとみき)という書物には八百比丘尼について記載されています。そこには200歳を超えた白髪の姿の八百比丘尼が、若狭国(現在の福井県南部辺り)で見られたと書かれています。

八百比丘尼が実際に人魚の肉を食べたかというのはわかりませんが、八百比丘尼伝説が有名になると八百比丘尼を名乗る者が後を絶たなかったと言われています。見世物や信仰の対象としてお金を稼いでいた偽物たちです。

偽物が代わる代わる全国に現れ、それが本物とされれば、数百年も八百比丘尼が生きていたと人々は錯覚したのではないでしょうか。数多の偽物が現れ続ければ、決して死なない八百比丘尼伝説が生まれるということです。

事実を確かめることはできませんが、こうしたカラクリがあるとも考えられるのではないでしょうか。

まとめ

八百比丘尼が本当に実在したのかは定かではありません。しかし、人魚伝説がヨーロッパの伝承から日本に伝わった話なのではないでしょうか。