幽霊は煙のように消える!!体験者が語る心霊現象とは!?

映画 心霊現象 降霊 黒沢清
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2018/04/10
怪談
映画やドラマにはリアルな世界観が求められます。観客たちを作品の世界にのめり込ませるには、フィクションでありながら現実の要素が必要になるからです。誰もが一度は経験する思春期を題材にする作品と違って、SFやホラーの世界に共感できる人は限られてくるでしょう。特に、幽霊の姿は想像でしかありません。

しかし、幽霊を視たことのある霊力の高い人のなかには、自分の見た幽霊に限りなく近い姿で登場する映像作品(映画やドラマ)があるというのです。
今回は、幽霊を視た人の恐怖体験と、そこに現れた幽霊に似ているという映画を紹介したいと思います。

降霊

1999年に制作された黒沢清監督の『降霊』。これは、マーク・マクシェーン原作の『雨の午後の降霊会』をテレビ用にリメイクした作品です。

映画は、効果音技師の夫と、強い霊感を持った占い師の妻の物語です。夫は妻に霊感など忘れて平凡に生きてほしいと望み、妻もそれを受け入れて占い師からファミレスでパートを始めます。

ある日、夫が山の中で効果音の素材を録音していると、誘拐犯から逃げる少女が、車に積んである音効機材のケースに忍び込みます。同じ頃、妻は心霊を研究する知り合いの大学院生の依頼で誘拐された少女の行方を霊視していました。

やがて衰弱した少女が機材のケースから発見されます。妻は霊能力で少女を発見して有名になるという欲望を抱きますが、騒ぎ出した少女を夫がうっかり殺害してしまいます。夫婦は少女の遺体を山に埋めるのですが、その後しばしば現れる少女の霊に悩まされます。

やがて、夫婦の知らない間に少女の遺体は発見され、警察は夫婦の犯行を疑い始めます。それを知らない妻は、大学院生と警察の前で偽の降霊術を行います。

恐怖体験

この作品に登場する少女の幽霊は、なにより不気味な存在感を放っています。はっきりとは写さず、チラっと視界の端に入ったり、ぼんやりと見えたりします。体験者いわく、この幽霊像が目撃したものとよく似ているというのです。

当時、体験者は某牛丼チェーン店で深夜のアルバイトをしていました。その日、バイト仲間三人だけが店にいました。1人がキッチンの清掃をしている間、体験者ともう1人の女性スタッフは奥の部屋で休憩をしていました。

すると1人のお客が来たことを女性スタッフが知らせてきました。それは店内に設置されていた防犯カメラの映像からわかりました。映像には、ハッキリとお客の姿が映っています。

そのお客は、背中の真ん中まで黒髪を伸ばした背の高い女性でした。テイクアウトの受付場所にいるお客に注文を聞きに向かいますが、そこには誰もいませんでした。お客の姿は忽然と消えていたのです。

店の外を見ても髪の長い女性はいません。店内のトイレも確認しますが、無人でした。不思議なことに清掃をいていたスタッフにはお客の姿は見えませんでした。店のドアは、お客が入店すると合図の音が鳴るので見逃すはずがありません。

防犯カメラに映った女性客の正体はわかりません。しかし、2人も同じ映像を見ていることから見間違うはずはありません。また黒く長い髪の女性はわかりますが、服装や背格好は記憶にありません。あの女性は幽霊だったのかもしれません。

体験者はその後、視界の端にチラチラと映る人影を見るようになります。人影の方に目を向けると、煙のように姿を消します。はっきりとは見えず、ぼやけていて顔もよくわかりません。

しかし、確実にそこに居るということはわかります。それが『降霊』に出てくる幽霊とそっくりというのです。

黒沢清監督は『叫び』という作品にも同じようなディテールの幽霊を登場させています。もしかすると関係者の中に「視える人」がリアルな幽霊を再現したのかもしれません。