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2018/04/24
トリビア
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映画 ねつ造 ダ・ヴィンチ・コード シオン修道会 ピエール・プランタール
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シオン修道会

現実に、シオン修道会なる秘密結社は存在していました。代表者の一人が、ピエール・プランタールです。シオン修道会は1960年代までその存在は知られていませんでした。世間から注目を集めたのは、ピエールたちがフランスの国立図書館に『秘密文書』を寄贈したことからはじまります。

『秘密文書』とは、シオン修道会にまつわる資料が綴られた書物です。その中には、ピエール・プランタールはメロヴィング朝フランク王国の王族の血を引く末裔の一族である証拠が記載されていました。フランク王国とは、大昔にヨーロッパに存在していた王国です。

『秘密文書』の発見は、研究者や歴史家に衝撃を与えました。すると一部の研究者たちは、『秘密文書』から、イエスの子孫がフランク王国を創立させたと飛躍した解釈を行います。するとフランク王国の末裔であるピエール・プランタールは、イエスの血を引く人物に当たることになります。

ピエール本人もイエス・キリストの末裔を自称するようになります。しかし、これはすべて仕組まれた罠でした。ピエールは王族の末裔でも、イエスの血を引く者でもありません。すべては嘘だったのです。

ねつ造発覚

実際にシオン修道会は、1950年代に設立された比較的最近に発足された組織です。ごく少数の会員が集まってキリストの勉強を行う程度でした。組織の活動は熱心なものではなく、何度も活動を休止する実体のない組織だったようです。

そんな中、ピエールはシオン修道会の歴史を綴る『秘密文書』をねつ造します。彼らの目的が金や名誉なのかはわかりませんが、研究者や歴史家を騙すことに成功します。『秘密文書』の内容も暗号やキリストにまつわるシンボルを多用していたため、判別が難しかったようです。それほど精巧に作られていたようです。

事件の真相が明るみとなったキッカケは別件の事件からでした。シオン修道会の総長を務めるロジェ=パトリス・ペラがインサイダー取引に関わっていました。インサイダー取引は違法行為であるため、警察は調査に乗り出し、シオン修道会もその対象でした。

家宅捜索されたピエールの自宅から『秘密文書』が作成された痕跡が発見されます。その後の調べで、『秘密文書』のねつ造とピエールの嘘が発覚したのです。ピエールは厳重注意を受け、2000年に亡くなるまで表舞台から遠ざかります。

ピエールは当時のフランス政府を嘆いたことから、自身が王となれば国が変わると信じ、ねつ造事件をでっち上げたのではないか、と言われていますが、真相はわかっていません。結局、王家の末裔もイエスの血も嘘だったことがわかりました。シオン修道会の存在が世に騒がれるようになるのは、ピエールが死んだ3年後です。

作者のダン・ブラウンの創作によってシオン修道会の名が改めて知られるようになりました。『ダ・ヴィンチ・コード』で取り上げられたことで、創作上のシオン修道会の存在を信じたファンもいると言われています。しかし、皆さんは『ダ・ヴィンチ・コード』はフィクションであることがお分かりになったと思います。

ダン・ブラウンがピエール・プランタールの騒動を知らないはずはありません。シオン修道会が巻き起こした『秘密文書』のねつ造事件を基に『ダ・ヴィンチ・コード』は作られたのかもしれません。
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