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2018/04/27
都市伝説
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キリスト教 戦争 モンスの天使 アーサー・マッケン 神智学協会
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神智学協会

神智学協会では、霊的世界を研究することで、神の英知を学ぶことに繋がると考えられていました。人類の発展と人間の自由を追求しようとしたのです。またインドの仏教やヒンドゥー教を西洋に持ち込んだり、当時のインド植民地解放運動にも携わったといわれています。

彼らは、戦争や差別のない世界を追求し、世界的な友愛の実現を目的としています。そのため、世界で起こる神秘的な出来事を研究し、人類に役立てようと神智学協会は考えました。

第二次世界大戦中に起こったモンスの天使も彼らの議題に挙がりました。会合では、戦場で起こった奇跡は事実であると結論付けたのです。それが、世界中に信憑性のある奇跡だと流布されます。しかし、このモンスの天使には裏がありました。

マッケンの小説

モンスの天使には元ネタがあります。それはイギリスの怪奇小説家アーサー・マッケンの短編作品『弓兵』です。1914年にロンドンの雑誌でこの短編は発表されました。その短編は、モンスの天使の話とまったく同じ内容でした。

はじめ、注目されなかった『弓兵』ですが、教会関係者がこぞってこの作品を紹介し、神智学協会やその他の団体が取り上げたことで有名になりました。

モンスの天使が有名になった背景には、第一次世界大戦の混乱がありました。戦争から救いを求めて、神の奇跡にすがろうとしたキリスト教信者は、この話を信じてしまったのでしょう。

また、この奇跡の話に便乗して、モンスの天使の現場を見たという者まで現れます。作者であるマッケンも創作であると告白しましたが、手遅れでした。もはや収拾はつかなくなっていたのです。

モンスの天使は、戦争の混乱、神の奇跡と認定した神智学協会と教会関係者、そして敬虔なキリスト教信者たちによって現実のものと広まってしまったのでしょう。
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