698 views
2018/05/14
心霊スポット
  • Home >
  • 心霊スポット >
  • 禁断のスキャンダル!シェイクスピア戯曲のモデルとなったクロンボー城

スキャンダル シェイクスピア 戯曲 クロンボー城 クリスチャン7世
スポンサーリンク

ストルーエンセ

ドイツ人の医師ストルーエンセは、クリスチャン7世の専属医として活躍していました。病弱のクリスチャン7世にとって、彼は頼もしい存在でした。実際に彼の治療によりいくらか回復した傾向もありました。彼は王だけでなく、キャロライン妃にも頼りにされます。

孤独であったキャロライン妃にとって心の支えとなったのもストルーエンセ医師でした。キャロライン妃が依存する形ではありましたが、2人の仲は急速に近づき、遂には不倫関係にまで発展してしまったのです。ストルーエンセに依存してしまった2人は、もはや逃れることはできませんでした。

実は、ストルーエンセには野心がありました。国を思うストルーエンセには、当時の国政に危機感を募らせていたため、改革を望んでいました。国王と妃に頼りにされたストルーエンセは、自分の思うままに国政を操ろうと目論みます。彼は、国政に意見できるほど完全な信頼を得ていたのです。

スキャンダル

陰で国政を支配したストルーエンセは、政府の改革に乗り出します。気に入らない役人をことごとく解雇させ、代わりに自分の意のままに操れる人物を空いたポストに抜擢させます。権力を持ったストルーエンセの強行な改革に反感を持つ人々も少なくはありませんでした。

この間にキャロライン妃は娘を出産しますが、多くの参列者はストルーエンセの間にできた子供と疑って祝福の声は少なかったようです。キャロライン妃とストルーエンセの不倫はもはや誰もが知る事実でした。国中では、ストルーエンセと彼に手を貸したと思われるキャロライン妃を追放する動きが出てきます。

そして1772年、ストルーエンセは、王の権力を強奪した罪と不敬罪により逮捕されます。同時に、彼を庇ったキャロライン妃もクロンボー城の地下牢獄へと幽閉されることになりました。

悲劇のヒロイン

ストルーエンセは死刑を宣告されます。断頭台で首を斬られた後、首無しの遺体を八つ裂きにするという惨い刑が執行されました。あまりの残虐な処刑方法ではありますが、それほど彼に対する怒りは強かったのです。彼と不倫関係にあったキャロライン妃は、死刑を免れたものの、王国を去ることになりました。

しかし、彼女に対する世間の風当たりは強く、帰国を許されませんでした。キャロライン妃はヨーロッパの古城でひっそりと余生を過ごし、1775年に病に倒れて亡くなります。この時、王妃は23歳という若さでした。夫と子供たちと一緒に暮らすことを望んでいましたが、その夢は叶えられませんでした。

悲劇のヒロインとなったキャロライン妃は、故郷にも愛する家族の元にも帰れない無念から今もこの世を彷徨っていると言われています。思い入れのあるクロンボー城では、今も彼女の霊が出現するという噂もあるほどです。すべてを失ったキャロライン妃にとって帰る場所は、ここしかなかったのかもしれません。
スポンサーリンク
スポンサーリンク