生きては帰れないカンボジアの収容所!無限の殺戮『S21』 (2/2)

S21 カンボジア トゥール・スレン虐殺博物館 収容所
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2018/06/18
超常現象・怪奇事件

無限の殺戮

S21の実態は外部に漏れることはありませんでした。また看守もS21の存在を外へと漏らした裏切りの疑いをかけられ、収容所で拷問されるという事態まで起こります。

自白を強制させられた囚人の中には、無関係な人間を政治犯として告発し、助けを乞う者も現れました。結果、政治犯と疑われた無実の人もS21に収容され、また嘘の告発で他人を巻き込んで命乞いをしたため、収容所は無限の殺戮を繰り返されることになりました。告発した者が助かることもありませんでした。

無実の罪で亡くなった人、あるいは国を嘆いて立ち上がった人々の惨劇は、クメール・ルージュ崩壊の1979年まで続きました。クメール・ルージュ政権崩壊後、幹部たちは身を潜めていましたが、2007年にカンボジア特別法廷に拘束され、大量虐殺の罪に問われます。

裁判でS21に拷問を命令したわけではない、と供述しますが、当時のカンボジア国民約170万人を殺害したことから言い逃れはできませんでした。クメール・ルージュ政権下の幹部たちは終身刑を言い渡されます。

現在、収容所のあった場所は、トゥール・スレン虐殺犯罪博物館として、当時の悲惨な状況を伝えています。拷問室や犠牲となった人々の顔写真を展示しています。二度とこのような惨劇を繰り返さない戒めのためです。

悲惨な現場となったS21には、無実の罪で拷問にかけられた人々の無念が今も残っているかもしれません。
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