世界一邪悪な男!アレイスター・クロウリーの黒魔術 (2/2)

秘密結社 黒魔術 アレイスター・クロウリー 銀の星 リベル・サメク
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2018/06/26
都市伝説

銀の星

銀の星は、クロウリーがまとめた聖典『法の書』を基に活動を行っていきます。『法の書』の教えは「テレマ哲学」と呼ばれます。その教義はキリスト教の教えとは違い、自己の内面をさらけ出すべきと主張するものでした。また、既存の神の信仰を辞め、新しい時代の神を崇拝せよ、との教えを説きます。

『法の書』は自己の解放を説いたものでした。これには西洋のオカルティズムをはじめ、黄金の夜明け団の魔術儀式、仏教や密教の教えが混在するものでした。銀の星の活動は、このようなクロウリーの経験に基づく『法の書』の教えを実践するものでした。

しかし、自己の解放とは名ばかりで、実態はアヘン、ヘロイン、コカインの薬物乱用に、男女が交える乱交など見るに堪えないものでした。彼の信者とされる者たちも発狂や自殺者を出すまでとなります。

いつしか魔術結社銀の星は、世間から非難を浴び、クロウリーもマスコミや新聞に「世界一邪悪な男」と呼ばれるようになります。マスコミの報道は過熱し、クロウリーは同性愛者という記事まで出るようになります。この騒ぎがきっかけとなり、多くの信者やファンが彼の元から離れていきます。

リベル・サメク

特に世間から批判を浴びたのが、クロウリーが編み出した「リベル・サメク」という性魔術です。クロウリーは、人間の性を開放させることで、神の創造の力となると考えたのです。これは東洋の秘術をヒントにし、クロウリー独自の解釈から考案されました。

このような性魔術を唱えることが歪曲し、同性愛のレッテルが貼られたのかもしれません。

同性愛騒ぎからその後、銀の星を解散し、独自の性魔術を磨くためにイタリアでテレマ修道院を設立します。テレマ修道院も麻薬や性を扱った儀式を行いますが、儀式中にひとりの男性が感染症を発症し、死亡させる事故が起こります。この事故により、クロウリーの名声は地に落ちます。

この事件で、イタリア政府から国外退去を命じられ、イギリスに戻ります。晩年はタロット研究や執筆活動を行いますが、儀式の影響からか、すでに身体は麻薬中毒に侵されていました。

1947年にオカルティストとしての生涯を終え、七十二歳でこの世を去ります。

クロウリーはいかがわしい儀式と騒動により世間から嫌われた存在となっていますが、彼が残した功績もあります。タロットのひとつ、トート・タロットのデザインは彼の考案したものです。またイギリスのヘヴィメタのアーティストにも彼の影響が少なからずあったといわれています。

アレイスター・クロウリーは純粋にオカルティズムを追求したかっただけかもしれませんが、奇抜過ぎる儀式と魔術に、限度を超えてしまったようです。
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